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まさかのSOS ページ9
裕太 「ごめんね、片付けを手伝ってもらって。」
宏光 「ううん、別にいいんだ。だって、これは2人だけじゃ…」
《♪〜(携帯着信音)》
宏光 「ん？誰の番号？」
知らない電話番号なので緊張感はあるだが、一応出ることにした。
宏光 「も、もしもし？」
渉 【キ、キタミツ？】
宏光 「え？横尾さん？」
俊哉 「え！？」
裕太 「マジ！？」
宏光 「どこなの？今まで…」
渉 【た、助けて…】
宏光 「え？」
渉 【今、どこ？】
宏光 「え、カフェ「運命」…」
渉 【「運命」っていうカフェね。分かった。】
それで電話が切れた。
俊哉 「これ、マジ？」
裕太 「そして“助けて”って…」
(15分後)
『チリーン』
宏光 「ヤバっ…」
カフェに入ったのはボロボロの4人。
健永 「ひ、久しぶり…」
俊哉 「全員ボロボロ…」
裕太 「何があったの？」
高嗣 「それは…」
太輔 「信じられないかもしれないけど…」
宏光 「教えて。必ず信じるから。」
渉 「分かった。実はね…」
全てを説明したが、まさかの被りがいっぱいあった。
高嗣 「じゃあ、あれはずっと…」
太輔 「キタミツとみやっちとタマだったの？」
裕太 「今までずっとフォーレンに…だからボロボロに来たのか。」
健永 「そう。脱出は本当に難しかった。」
宏光 「なんか想像出来る…」
渉 「でも宮田と玉森はエンジニアリングスクールに通って研究所を設立したとはな…」
俊哉 「俺たちも何も言えなくてごめん。」
裕太 「で、これからどうするの？」
宏光 「向井たちから聞いたけど、あの組織から離れたら殺されるって？」
健永 「その通り。で、向井って…」
俊哉 「向井康二、フォーレンの隊長の弟で元副隊長。」
高嗣 「え！？」
渉 「副隊長！？隊長の弟！？」
宏光 「知らなかったの？」
太輔 「ずっと名前を知らなかったから…」
これでついに12年ぶり7人が揃った。その内の4人は敵の組織から隠れている。
これからどうなるのか？
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作者名：時音 | 作成日時：2023年10月7日 11時
