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＜時の割＞ 室龍太：山井レンタ 浜中文一：岡田セイタ 佐藤睦城：日向イノリ
本当の気持ちを届く ページ28
康二 「ここか…」
招待状に書かれている劇場を見つけた。
康二 「嫌やけど、これがホンマかどうか…」
舞台の内容が真実なのか、そして本当にあの2人からなのか確かめるために来たのでもう振り返れない。
龍太 「来た？」
文一 「来た。」
睦城 「まさか本当に来たとは。」
成実 「でも観覧するために来た訳じゃないかも…」
文一 「だとしても、届けたいんだ。」
ついに、舞台が始まった。
イノリ(睦城) 「俺を騙した…俺を騙したな！！！」
康二 「このセリフ…」
あの日の事を思い出した。
セイタ(文一) 「違う！確かに俺たちはお前を騙した。」
レンタ(龍太) 「でも訳があってさぁ。本当に…」
まるで康二の心を読んだようだった。
イノリ(睦城) 「今更謝っても無駄だ！お前らまで俺を裏切るとは…」
レンタ(龍太) 「もう許してくれ…本当にごめん…」
セイタ(文一) 「俺たちも嫌だったの。だからお願い…」
イノリ(睦城) 「2人とも…」
龍太 「届けたかな？」
睦城 「届けたよ、絶対に。」
文一 「巻き込まれてすまんね、睦城さん。成実。」
成実 「ううん、役に立って良かった。」
康二 「ホンマに…時を戻したい。」
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作者名：時音 | 作成日時：2023年10月7日 11時
