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家と呼べる場所 ページ26
優吾 「マジで記憶を失いたくない！」
大我 「だから多分大介に関する記憶だけかも…」
大介と康二を聞いてしまったすぐに他のみんなに報告した。
北斗 「でも慎太郎まで…」
樹 「やっぱ直接に言った方がいいんじゃない？」
ジェシー 「だね。俺たちの気持ちをちゃんと…あっ！」
別の人とぶつかった。
「あっ、すみません！」
ジェシー 「いいえ、俺こそすみません。」
樹 「あれ？見たことあるような…」
「すみません。僕、記憶がほとんどないので…」
樹 「あぁ…」
「あ、大丈夫です。結構言われますので…」
優吾 「多分ジェシーと同じ年じゃない？それとも少し下…」
北斗 「そうみたいね。名前は？」
「道枝駿佑…です。多分…」
大我 「多分？」
駿佑 「警察が僕を街で倒れたのを見つけたんです。でもなんで僕が街中に倒れていたのか分かりません。覚えているのは1つの名前。」
樹 「それが“道枝駿佑”。」
優吾 「本人の名前か、他人の名前か分からない。」
大我 「じゃあ、家もないってこと？」
駿佑 「…はい。」
記憶喪失で家もない。それでほっといて訳に行かない。
大我 「じゃあ、しばらく俺たちと住む？」
駿佑 「え？」
樹 「あれのこと？」
ジェシー 「いいんじゃない？」
駿佑 「え、どういう事？」
優吾 「俺たち、シェアハウスをする事にした。いつか友人が帰って来る時のために。」
駿佑 「友人？どこかに行ったんですか？」
まだ知らない人に「それ」に関して話すことは出来ない。
北斗 「遠くにある国に。滅んだ故郷を復興するために旅に行ったんだ。」
駿佑 「滅んだ故郷…」
樹 「どう？俺たちの住まない？」
駿佑 「いいんですか？」
ジェシー 「だから大丈夫だって。困っている人を助けるのは基本だ。」
駿佑 「じゃあ、お願いします。」
しかし彼には本人も知らない一面がある。
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作者名：時音 | 作成日時：2023年10月7日 11時
