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美浪 「…したちを裏切ったな！？」
愛を知りたい ページ14
(10月上旬)
女の子 『謙杜！』
謙杜 「あっ！」
悪夢から起きた青年。
謙杜 「俺…謙杜？」
謙杜 「(え？)」
美浪 「もう良いわ！もう我慢出来ない！二度とここに来るな！」
1人の女性が電話で相手に怒っている。
美浪 「ったく…まぁ、証拠はあるから離婚は問題ないか。」
謙杜 「あ、あの…」
美浪 「ん？あぁ、ごめん。いつから起きた？」
謙杜 「ついさっき…」
美浪 「そう？良かった。名前は？」
謙杜 「えっと、謙杜です。多分…」
美浪 「謙杜くんか。私は神谷美浪 。」
謙杜 「(みなみ…)」
美浪 「詩奈 。秀里 。」
呼ばれて早くリビングに来た双子。
美浪 「ほら、挨拶しなさい。」
詩奈 「神谷詩奈 です！」
秀里 「神谷秀里 です。」
謙杜 「はい、初めまして。えっと、でもどうして俺がここに？」
美浪 「昨日街場の中に見つけたの。ゴミが服に付いていたし、他の人たちは謙杜くんを無視するから。」
謙杜 「そうだったんですか？」
その前のことを思い出すようとしたが…
謙杜 「俺、なんで街場に…」
詩奈 「お兄ちゃん、覚えてないの？」
美浪 「ほら、詩奈…」
謙杜 「いいえ、大丈夫です。どうやら覚えないみたいです。」
秀里 「記憶喪失？」
謙杜 「…今何歳？」
秀里 「先月10歳になりました。」
詩奈 「私も！私たちは双子なんだ！」
謙杜 「10歳にしても賢いな…」
詩奈 「ママ、パパは？」
美浪 「…あのね、パパはもう帰って来ないんだ。」
詩奈 「え？」
秀里 「またやったの？」
美浪 「…やっぱ秀里に噓をつけないね。そう。今日からパパはもういない。」
それを聞いて何となく理解した。
謙杜 「旦那さんって、いつから浮気をしたんですか？」
美浪 「…結構前から。初めてはこの2人が生まれたすぐだったかな？」
謙杜 「そんなに？」
美浪 「そう。それに、神谷は私の苗字。あのくそ男は最初から私の家族のお金を狙っていた。」
謙杜 「金持ち？」
美浪 「それぐらいじゃないけど、私の父は裕福な会社を運営するので。あの男、私の父まで騙した。」
謙杜 「あの、愛って何ですか？」
美浪 「愛？それは…人によって違うね。でも確かのは、本気の愛と偽の愛がある。」
謙杜 「本気の愛…」
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作者名：時音 | 作成日時：2023年10月7日 11時
