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親友と自身の正体 ページ13
(9月末)
「あの子、どうかしたのか？」
「目に生気がない...」
「怖い…」
1人の青年の雰囲気で怖がっている人が多い。
和也 「一体何を忘れている？」
名前は憶えているんだが、それ以外何も憶えてない。
警察官 「君！」
和也 「俺ですか？」
警察官 「そうよ。どうしたの、そんな目をして？」
和也 「俺、誰かを探しているんです。」
警察官 「探している？」
和也 「はい。誰なのにはっきり分かりませんが、深い関係があったことは憶えてます。」
警察官 「そうか。名前を言ってくれない？」
和也 「大橋和也と申します。」
警察官 「大橋…和也？」
名前を言っただけなのに、なぜか驚いている。
和也 「え？」
警察官 「君、何歳？」
和也 「多分、16…17歳ぐらい？」
警察官 「年齢にも多分？」
和也 「俺、名前以外が思い出せないんです。」
警察官 「そうなのか？前に何かをした？」
和也 「分かりません。数日前に気がついたら、なぜか街に…」
警察官 「気がついたら街に…その前は？」
和也 「親友の家に行ってたかも…」
警察官 「その親友の名前は？」
自分の名前以外になぜかたまに思い出す名前がある。
和也 「なんか…ショウ？」
警察官 「ショウ？結構ある名前だ…」
和也 「やっぱダメですか？」
警察官 「ううん、まだ諦めない。君にどんな過去があったのか知らないが、絶対に君を助ける！」
和也 「警察さん…」
警察官 「霧井 …」
和也 「え？」
警察官 「俺の名前は霧井宝多 。」
和也 「…じゃあ、霧井さんでいいんですか？」
霧井 「いいよ。そして必ず和也くんの友達を探す！」
和也 「霧井さん…ありがとうございます！」
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作者名：時音 | 作成日時：2023年10月7日 11時
