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湊時 「え？」
新しい家族？ ページ12
(9月末)
部下A 「高橋社長？」
部下A 「大丈夫ですか？」
湊時 「あぁ、大丈夫。多分あれかな。」
今日は高橋コーポレーションにとって重要な日。社長の息子が亡くなった日。何があったっていうと…
(21年前)
毎年行われる高橋コーポレーションのパーティーの日。その日、社長がとある発表をした時に…
湊時 「皆さんが知っている通り、私はいつか引退する。だから後継者を発表したいと思います。」
息子を呼んで後継者として紹介するとしたが、色んな理由でパーティーに来るのに禁止令をされた娘がなぜか来てて、キッチンから持って来たナイフで弟を殺した。
(現在)
湊時 「…」
部下A 「やはり、難しい感情しかないんですね。」
湊時 「…そうね。実の娘だとしても、大犯罪を犯した。」
未だに刑務所にあって、まだ自分が犯した罪を認めない。
墓地に行く準備をする中…
部下A 「これでよろしいでしょうか？」
湊時 「うん、ありがとう。ん？」
1人の青年が通りかかった。湊時がその青年を見て…
湊時 「(ウソ…)君！」
青年 「え？」
湊時 「…あ、ごめんね。人間違えだった。」
青年 「人間違え？」
湊時 「君、私は息子に似てるね。」
青年 「息子さんと？」
そこで、何かを悩んでいるみたいだった。
青年 「俺は…誰？」
湊時 「え？もしかして、記憶喪失？」
部下A 「多分そうかもです。どうしますか？」
青年 「…」
湊時 「君、しばらく私と住まない？」
青年 「え？」
湊時 「私の息子になってくれない？」
青年 「あなたの…息子？」
湊時 「そうだよ、恭平。」
恭平 「きょう…へい？」
湊時 「今日から君は高橋恭平。」
恭平 「高橋…恭平？」
湊時 「そして私の事を父だと思ってくれ。」
恭平 「父？じゃあ、俺のお父さんになるんですか？」
湊時 「そうよ。うちにようこそ、恭平。」
恭平 「はい、お父さん。」
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作者名：時音 | 作成日時：2023年10月7日 11時
