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いつも君の隣を歩くのに




君との距離は変わらない。






肩が触れるほど近くで歩くのに




君の手を握れない。









「そういえば明日テストだよ」



『きっとAは、赤点だろうけど』



「私単位落としたらどうしよう。笑」









そう言って長い髪を耳にかけると、綺麗に光ったピアス。


この季節にピッタリな結晶の形をしていて、


Aの為に作られたって言っても良いくらい、良く似合う。









『、、それ、やっぱり似合うね』




「、うん。

、、私もこれ気に入ってる。」









ピアスを触りながら、俯いて笑ったAは

嬉しそうな、悲しそうな、そんな複雑な表情だった。









思わずAの華奢な手を、強く握ってしまいそうになって

ポケットの中に深く自分の手を押し込む。









Aを好きになって、二回目の冬が来て



Aの耳に光るこのピアスを見るのも、二回目で。



なのにこの表情を見る事も、そんなAを抱きしめようとして



自分を抑えるのも数えきれない。









『、、頑張れ、A』



「、、うん。」









君は俺と同じ、決して叶わない相手を好きで


それでも諦めきれない事も、俺と同じ。









手を伸ばせば届く距離に君はいるのに


慰める事しかできなくて


自分の気持ちもろくに伝えられないくせに


『頑張れ』って何度も君に言う。

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作者名:ralf | 作成日時:2018年5月27日 0時

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