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薮said
薮「・・・うーん？」
最近、 おかしい。
何がおかしいかって、伊野尾が。
全然会わないし、会ってもどこか態度がよそよそしい。もしかしたら俺のこと避けてるのか？
俺、なんかしたっけ・・・？
あいつのことちゃんと支えるって決めたのに、こんなんじゃダメだよな…。
すぐにでも会いに行って問い詰めてやりたいところだけど、生憎今日は松本医師から話があると言われている。
もしかしたら、現状報告だろうか。
俺の病気…良くなっていますように。
一刻も早く、自由になれますように。
---
松「･･･正直に言うと、悪化しています」
”良くなっている”の言葉を祈っている中で、正反対の、悪化という二文字を聞かされた俺。
松「･･･あんまり、効果が見られていないんだ。透析治療が必要になってくるかもしれない」
薮「はい・・・？」
”透析治療”という、俺の知らない領域の言葉。
薬だけでは治らない、ということなのだろう。
松「その時はまたご家族と相談することにもなる。それまでは少し薬を変えて…」
すぐに治るものだなんて思っていた俺はバカなんだろうか。
･･･どうして、俺なんだ？ という、静かな静かな怒り。
そんなものが俺の中で、どんどん湧き上がっていくような。
松本医師が出て行ったあと、俺は握り拳でベッドを思いっきり殴りつけた。
何度も、何度も。
皿でも割ってやりたいくらいのどうしようもない怒りだったけれど、物を壊すことはできないからせめてもの抵抗。
柔らかいベッドを殴り続けていても、何のイライラの発散にもならないけど。
どうして、悪化なんだ、 どうして、俺はこんな病気になったんだ。
なあ、どうしてっ・・・・。
薮「どう、して・・・・」
閑古鳥が鳴いたような静かな病室に、無情な気持ちだけが充満していく。
その感情を抱えたまま、テラスへ向かおうと外に出る。今はどうしても、外の空気が欲しかった。
薮「・・・・、ん？」
少し先に見えた、櫻井医師と知らない男性。
櫻井医師は伊野尾の担当だ。 見たことのない男性は誰だろうか。
櫻「たまには会ってやってくれてもいいじゃないですか」
？「俺は忙しいんだよ、それは母さんに頼め」
櫻「けど、伊野尾くんだってお父さんに会いたがっているかと」
？「・・・思ってねえよ。 あいつは俺が嫌いだし、俺もあいつなんてどうでもいいから」
薮「え・・・」
あの人が、伊野尾の父親･･･？
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匿名 - 設定キーワードの「Hey!Say!JUMP」じゃなく、「Sey」になってますよ?「Say]です。 (2019年2月4日 17時) (
レス) id: aecc4d0263 (このIDを非表示/違反報告)
陽雪（ﾋﾕｷ）(プロフ) - natsuki0808さん» 本当にごめんなさい、そしてありがとうございます！全然、自己満の作品なのですがそんな風に言っていただけて光栄です・・・！これからも応援していただけると嬉しいです。 (2018年5月18日 21時) (レス) id: 5f743aa478 (このIDを非表示/違反報告)
natsuki0808(プロフ) - そんなに忙しい中、こんな素晴らしい作品を作ってくださってありがとうございます！亀さんでも、絶対最後まで更新、楽しみにしてるので大学、頑張ってください！ (2018年4月15日 21時) (レス) id: 0008dd9f4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陽雪（ﾋﾕｷ） | 作成日時：2018年3月21日 23時
