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俺のこと、よくわかるとか大口叩くくせに。
この胸に秘めた想いには気づくことがないのだろう。
薮「う〜ん、話せねえ？」
伊「ごめん」
薮の視線に耐えられなくて空に目線を戻す。遠く、遠く光る星屑たち。
伊「…俺も、もうすぐ星になるんだよな」
人は死んだら星になるっていうけど、それは本当かな。
薮は星を見るのが好きだから、こいつの目に届く場所で星になりたいな。
薮「･･･星には、ならねえよ」
いっそのこと早く星にでもなんでもなりたい。
今、薮どんな顔してんだろ、ってか俺は何を言ってるんだろう。
伊「･･･じゃあ、何になるんだろ。仏教では輪廻転生･･･」
薮「伊野尾！」
薮の言葉が俺の言葉を遮ると同時に、肩から抱き寄せられる。
もうこれ以上言わないで、ということかもしれない。
薮「お前の居場所は、いつだって俺らのとこなの」
伊「っやぶ、・・・」
かすかに震えた声に、はっとする。
俺が半ば無意識に発していた言葉で、薮を傷つけていたことに気づかされたから。
薮「星になるとか、バカなこと言うんじゃねえよ」
俺だって、ずっと、ずっと薮の傍にいたいに決まってる。
伊「それを望んでる人もいる･･･それに、もうすぐほんとに、星になるよ」
薮「そんな奴いるならぶん殴るけど」
冗談かもだけど、真顔で言われると父さんが殴られる未来が見えてこわいや。
薮「お前はずっと俺の隣にいればいいじゃん、」
ねえ、ねえ薮･･･お前の隣にいるのは光だろ？
そんな言葉、向けないで。
そんな風に言われたら、ありもしない理想を勘違いしてしまいそうになる。
伊「あ」
薮「あ、流れ星」
俺らの上を、ひと筋の流れ星が走った。
伊「願い事、しなかったの？」
薮「ん〜今からしても間に合うかな」
伊「・・・・間に合わないでしょ」
もう星流れてないからね。子どもか。
なのに薮は目を閉じて、お祈りポーズで空に語り掛ける。
薮「伊野尾が、元気になりますように」
間に合わないお願いでも、こんな風に口に出しちゃうところが好きだ。
俺のこと元気づけようとしてくれた、とかかな。
伊「薮が、でっかいミュージシャンになりますように」
それなら俺も、お返しにこんなお祈りをしたい。
その時の薮は、俺の大好きなふにゃっと笑顔だったんだ。
分かってるんだ、本来お前の隣では他の人が笑うんだって。
だけど、今は。
今はただ、
貴方というこの光に包まれていたい＿＿＿。
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匿名 - 設定キーワードの「Hey!Say!JUMP」じゃなく、「Sey」になってますよ?「Say]です。 (2019年2月4日 17時) (
レス) id: aecc4d0263 (このIDを非表示/違反報告)
陽雪（ﾋﾕｷ）(プロフ) - natsuki0808さん» 本当にごめんなさい、そしてありがとうございます！全然、自己満の作品なのですがそんな風に言っていただけて光栄です・・・！これからも応援していただけると嬉しいです。 (2018年5月18日 21時) (レス) id: 5f743aa478 (このIDを非表示/違反報告)
natsuki0808(プロフ) - そんなに忙しい中、こんな素晴らしい作品を作ってくださってありがとうございます！亀さんでも、絶対最後まで更新、楽しみにしてるので大学、頑張ってください！ (2018年4月15日 21時) (レス) id: 0008dd9f4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陽雪（ﾋﾕｷ） | 作成日時：2018年3月21日 23時
