聞いてますか白石さん【鬼滅の刃】

白石さんが57人 ページ8

時透side








じりじりと僕とAに近づき
狂い咲く様な笑顔で奇声に近い戯言を
容易く口からホイホイと語り出す。









｢ふふ、貴方Aちゃんって言うのねっ素敵な響き…！惚れ惚れしちゃう

やっと、やっと私の愛おしい子を見つけたんだもの…！早く、早く早く！抱き締めさせて！｣








おいで、Aちゃん、少しだけ優しさを含んだ
表情で手を広げAを見る。

伸びてくるその手に刃を通す。









｢あ"っ…！！！！｣


｢Aに触れないで｣


｢痛い！！！これだから男は嫌なのよ！！！
直ぐに殴って傷物にするの！！！私を！
私をォ！！Aちゃん！そんな事いたら貴方まで
傷物になっちゃうわよォ！？！！

言う事聞く良い子なら分かるわね！？｣









怒りを混じえさせて急に泣き出しAに縋り付こうと這い寄る女鬼。

流石にAも後ずさっている。
AもAで複雑だけど、何か言いたげな顔。









『貴方は、私のお母さんじゃない』


｢…へ？｣


『貴方のお名前は？』


｢…藍蒾(らんめい)よ？
…何を言ってるの？｣


『藍蒾さん』


｢違うでしょう？お母さんよ？ねぇ。｣


『何人も手をかけたそんな手で私に触らないで』








Aの日輪刀がそいつに
振りかざされるが避けられた。

反抗なんて許さないとブツブツと呪文の様に
繰り返しつぶやく鬼に
Aはまたもや確実な形の技を繰り出す。

僕も少しこの鬼の反応に呆気に取られたけれど
遅れを摂るものかと急いでAに応戦する。








｢A、無理しないでね｣


『わかんない』


｢まあ、僕もだけど｣




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動物化白石さん。

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