白石さんが52人 ページ3
胡蝶side
｢Aさん、金平糖差し上げます。｣
明日は任務だ、と意気込ん(?)でいたAさんを
呼び止めてAさんの掌に金平糖の小さい包みを置く。
これは昨日、ふと私はAさんから貰ってばかりで何のお返しもしていないと思った事から始まり、今に至る。
Aさんからは沢山の物を、物とも限らずに
癒しとか、そういう物を与えてもらってばかりで
Aさんに何か特別に与えた、と言うのは
本当に少ない。
『金平糖』
｢Aさん、甘い物好きでしょう？｣
『高かった？』
Aさんの好物に関しては返答が無いが
小さな両手にちょこんと置かれた金平糖を眺め
少しだけ申し訳なさそうに言うAさん。
健気、というか、気を遣いすぎなのかも
Aさんはもう少し傲慢でも良いと思うのだけど。
｢いえ、使い道の無いお金でしたので。
そんな顔しないでください。｣
『？』
｢強いて言うなら、ありがとうって言ってください。｣
『しのぶ』
｢？｣
『大切に食べる、ありがとう』
少しだけ照れくさそうに、愛らしい笑顔で。
Aさん、少しだけ話を聞くようになったかもしれない。
最初は曖昧な返事や噛み合わない会話が多くて、返答にも時差があったから。
成長…成長かあ。
｢Aさん｣
『？』
少しだけ、残り少ないであろうと子供心という物が少しだけ働く。
Aさんを抱き締めると困惑した様に
私の羽織をぎゅっと握ってどうしたのと
言っていた。
｢私ですね、Aさんを見ているの
とても好きなんですよー？｣
『しのぶ？』
｢Aさん、前よりずっと成長してます。｣
『苦しいかもしれない』
｢ふふ｣
『？』
少しだけお構い無しにAさんを抱き締める力を
強めればAさんも諦めたのか抱き締め返してくれる。
ずっと日に当たっていたのか暖かいな。
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柳(プロフ) - 更新ありがとうございます！応援してます！無理しない程度で更新待ってます！ (2021年10月24日 11時) (
レス) @page30 id: 9ddbd12039 (このIDを非表示/違反報告)
青 - 今更ですいません。煉獄さん生きているので無限列車編と那谷蜘蛛山編の間くらいではないでしょうか…（不安）違うかも…この話大好きなので、更新が楽しみです（コメ遅い） (2021年9月2日 17時) (レス) id: 157c6e138f (このIDを非表示/違反報告)
雪華(プロフ) - 原作だとどのへんなのかなと想像しながら楽しみに読んでます！これからも頑張ってください(*^_^*) (2020年12月11日 0時) (レス) id: 8f414bc702 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖(プロフ) - 青さん» コメントありがとうございます！更新再開しましたので感覚取り戻しつつ頑張らせていただきます(*´ω`*) (2020年12月10日 23時) (レス) id: 0d73bbf972 (このIDを非表示/違反報告)
青 - 夢主かわいい!!更新待ってます!課題頑張ってください^_^ (2020年12月6日 9時) (レス) id: 6da88434af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Neon
作成日時：2020年2月12日 6時
