聞いてますか白石さん【鬼滅の刃】

白石さんが55人 ページ6

白石side





少し聞き込みをしていた。
街の奥さんや子供達に話を聞くと
本当に男児、推定年齢は3歳から8歳の子供が
誘拐されているらしい。






『ありがとう、さよちゃん』


｢ばいばいおねえちゃん！｣







屈んでいた体制からまた起き上がって
女の子に手を振る。

弟がいる、そう言っていたっけかあの子。
一緒にいれば鬼に勘づかれると思っていたけど
ついて行けばいいかもしれない。

でも、無一郎にも合流しなきゃだし









｢A｣


『どうしようかな』


｢A〜？｣


『…さよちゃん追うかな…』


｢Aっ！｣


『ひょうひはお？』







両手を私の頬に当てて
むぎゅっと力を込める無一郎。

少しすると私の頬をフニフニとして話し出す。







｢僕の方は聞いたら大半に怒られちゃった｣


『大まかに3歳から8歳の子が行方不明だって。
大人が話してるのを聞いたらしくてね。
その子に弟がいるって』


｢ふむ｣


『それで、3日前あたりに宿に泊まった
女の人がいたらしくて、その人が来てからって。』


｢あ、女の子が2人だけ連れ去られたって｣


『そうなの？』







女の子が2人
男児の行方不明
旅人女の人

話が繋がらないけれど
色んな可能性は出てくる。









｢A、とりあえず今日宿泊できる宿に行こう
少し休んで考えよう｣


『分かった』








手を引かれてまた歩き出す。
今は日が出ているから少し休めるけど
それも時間は限られてるし。

難しい事は、まあいいや。

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