聞いてますか白石さん【鬼滅の刃】

白石さんが50人 ページ1

よくぞ来てくれましたね！(何様)
2冊目もよろしくお願い致します！
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白石side




いつも蝶々が遊んでいる気がするな、蝶屋敷は。
お花も枯れずに華やか。

皆も元気で天気も良好でアオイも喜んでたな。
カナヲ、今日は非番だけどまだ寝ちゃってるかな？






｢Aちゃーーーーん！｣






あ、お庭に蒲公英咲いてたんだ。
日当たり悪いから、別の所に植え直してあげないと。






『蒲公英』


｢あれ、俺蒲公英なんだねやっぱり｣


『善逸』







あれ、蒲公英が善逸で善逸が蒲公英…あれ
逆だった、ごめんなさい。






『善逸、おはじきで遊びたい』


｢おはじき？｣


『うん』


｢いいよいいよ！Aちゃんがやりたい事なら
なんだって付き合ってあげる！｣









懐からおはじきの入った袋を取り出し
散らばった数個のビードロ玉を回収して。
そう言えば、昨日善逸に似てるなって色のビードロ玉を買ったのを思い出した。









『これあげる。』


｢ビー玉？｣


『善逸の髪と瞳そっくりで綺麗で…わっ』







何だか視界が黄色い。
所々3角の白い模様が入る。
善逸元気無いのかな。









『どうしたの』


｢…うん、あのね、俺さ、Aちゃんに弱虫な所は優しいからだと思うって言ってくれたから嫌いが消えたんだよ｣


『善逸は優しいよ？』


｢うん、今ね、俺自分のこの黄色の髪が
ちょっと好きになったの。｣


『綺麗だよ』









よしよしと頭を撫でてみると腕の力が強くなる。
少し、鼻声？
震えてるかもしれない。

善逸どうしたんだろう。









｢ほら、もっと好きになった。｣


『？』


｢俺の嫌いを消す天才かな｣


『泣いてる？』


｢泣いてないよ、泣きそうなだけ｣








炭治郎のお母さんは、確か泣いてたあの子達を
優しく撫でていたっけ。

ふわふわしてて綺麗で美人で、優しい人。









｢Aちゃんは凄く安心するんだよ。
全部、全部｣


『善逸』


｢…よし！遊ぼうか！おはじき並べよう｣








ぱっと私を離して、笑顔でおはじきの袋から
取り出して並べていく。

天井を見ると太陽の光に反射して綺麗。









『善逸、善逸』


｢んー？｣








上を指指すと善逸もわぁっと声を発する。








｢綺麗だね｣


『うん』


｢もう少し並べよっか！｣


『私やりたい』

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