幸せは罪と共に.*【ハピシュガ】 (ページ4)

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3Life ページ4

Aside

_____信じてればきっと絵は売れるさ

_____いつか大儲けしたら楽させてあげるよ

_____Aと誠にはね、いつか愛してくれる人が

思い出す

"いつか"や
"きっと"は

どれも言い訳がましくて思い出す度に段々
脳内でノイズがかかっていく。

松坂｢…Aちゃん？｣

貴「ううん。
…三ツ星くんってしおちゃんに会うために
協力するって条件でしょう？」

さとうちゃんが言ってるのは
しおちゃんの"優秀"な騎士になれれば。
発言からして逢わせる気なんて
微塵もないんだろう。

松坂｢…そんな簡単に逢わせる訳ない。
それに、またあのパーカー男も街に戻ってきてる。
どうにかしないと…｣

貴「…たしか、しおちゃんの最低な家族？」

松坂｢まぁ…うん、

あのね？しおちゃんにはね、
私だけでいいの。

でも私バイトで遅くなる日があるでしょ？
それはAちゃんも同じ。
だから私がいない間誠くんにしおちゃんの
お世話をしてほしい。

それならAちゃんも誠くんを1人に
する事なんて無いから安心でしょう？｣

さとうちゃんは私の目を真剣に見つめて
つらつらと言葉を並べていく。

貴「分かった。誠にはちゃんと話しておくね。
誠はさとうちゃんがハネムーンに向かうまでの
しおちゃんのお世話係。

私は？」

松坂｢私の協力してほしい。
…これは1番私に必要な人材なの。｣

さとうちゃんは協力者が少ない故に
たまに行動に不利なところが見られる。
そこを補うのが私の役目。

松坂｢…私と一緒に行動してくれればいいの。
私はAちゃんに不利な部分を紡ぎ合わせる
糸になって欲しい。｣

貴「…うん。いいよ？
お兄ちゃんを楽にしてくれた代償は
しっかり払うつもりだから。」

｢ありがとう。｣その言葉を放った
さとうちゃんは
幸せそうに笑う。

松坂｢明日から、私との行動、誠くんを
部屋に連れてくること。

よろしくね？｣

貴「うん、わかったよ。
私ソファー借りるね」

おやすみ、なんて言ってリビングの
明かりを消して出て行くさとうちゃん。

さとうちゃんのあのおばさんが協力
してくれるなんて思わなかった。

なんて長々と思考を働かせていてはキリがない。
いつの間にやら私は意識を手放していた。