＿ ページ28
*＊
辰「A、立って。壁に手ぇついて。」
「もういい、」
辰「いーから。」
壁に手をつくと彼はさっきよりも腰のスピードを早めた。
ガツガツと奥を突かれると甘い声が漏れてしまう。
辰「声、我慢してて。」
そう言って電話をかけ直した彼。
嘘、なにしてんの、
辰「もしもし？ごめん、病院だったからすぐ出れなくて。」
「っ、んぅ、」
声を我慢しなきゃいけないのに意思と反して漏れ出す声。
腕で必死に口を塞ぐ。
辰「うん。うん。まだ終わりそうにないんだ。急患が多くて結構混んでてさ。」
「っ、ぁ、ふ、」
平気で、嘘、
辰「このままだと日付変わっちゃうかも。なるべく早く帰るけど。うん。先寝てて。」
「っ、ん、」
通話を終了した彼はベッドに向かって雑にスマホを投げた。
辰「ねぇ、声我慢してって言ったじゃん。」
「ゃ、だって、たつやが、っんぁ、」
背徳感が、スリルが、堪らなく脳を刺激する。
辰「あーあ、バレるかもって興奮してんの？ナカ、すっげぇよ。」
意思と反して何度も揺れる身体。
腰をグッと引き寄せては良いところを突いていく。
もう、これが最後だから、
そう何度も心の中で呟いた。
.
.
.
日付が変わる前。
すやすやと寝息を立てる彼を横目に私は衣服を纏い、髪型を整える。
貰ったネックレスを彼の近くに置いて静かに離れた。
彼が、起きる前に、
私はスマホを取り出し、��深澤辰哉��と書かれた電話帳を開いた。
この連絡先を拒否しますか?
私は震える手で拒否のボタンを押す。
なんだか頬が濡れている気がする。
パタン、とドアを閉めてヒールの踵を鳴らし、まだ賑わう街を歩き出した。
さようなら、愛しい人。
愛してました。
日付が変わったら【紫】 fin.
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cleam(プロフ) - お風呂場の狸さん» ★5回も....！嬉しいです！ありがとうございます＾＾舘さんのお話、最後まで悩んでた物だったので皆様の反響があって安心しました( ；∀；) (2021年1月13日 21時) (
レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
お風呂場の狸(プロフ) - ひぃ……( ；∀；)全て最高によすぎて★5連打しました……特に館さまが好みすぎで昇天物でした……ありがとうございます( ；∀；) (2021年1月13日 12時) (レス) id: 2489012008 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - ひかり@かんざわみつきさん» リクエストありがとうございました！短くなってしまって申し訳ないです(´･_･`)楽しんでいただけて良かったです＾＾多分年始になりますが、また読んでもらえたら嬉しいです(^^) (2020年12月30日 20時) (レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - しょくぱんさん» そうなんです！リクエスト頂いたので、短い物なのですが書かせていただきました！いわだての2人は特にいつものキャラとは少し違う風にしてみたので、そう言っていただけて嬉しいです！ (2020年12月30日 20時) (レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり@かんざわみつき(プロフ) - 続編ありがとうございます！ 個人的にはいわふかさくがよかったです(´；ω；`) また次回作も楽しみに待ってます！ (2020年12月30日 8時) (レス) id: d3e27ff741 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cleam
| 作成日時：2020年12月24日 21時
