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*＊
道を曲がればキラキラと輝くイルミネーション街。
綺麗、
あの中を歩くのは、幸せそうなカップルばかりで心が痛む。
「いいな、」
大「A、？」
少し先で足を止めた彼が振り返り、私の名前を呼ぶ。
大「どうした？」
「あ、ううん、なんでもない。ごめんごめん。」
慌てて大介の元へ駆け寄ると彼は私の顔をジッと見つめた。
「何？」
大「イルミネーション見たいの？」
「え....いや、」
大「本当に？」
「っ、」
私が今言おうとしている言葉は、友達のラインを越えてしまう言葉。
一歩、この線を越えれば、
大「俺さ、」
先に口を開いたのは、彼の方だった。
大「今まで嘘ついてた。」
「嘘？」
大「イルミネーションに興味ないって、あれ。嘘、なんだよね。」
「....どういうこと？」
大「Aと一緒なら、見たい。でも、Aはずっと興味ないって言ってたから、俺も合わせてた。」
「え、」
大「でも今分かった。Aもずっと、俺に合わせて興味ないフリしてきたんだろ？」
冷えた空気は耳に刺すような痛みをもたらす。
今はそれすらも気にならないくらい、彼の視線が熱くて逸せない。
大「もう嘘つくのやめる。彼女作んないのも、Aといたいから。イルミネーションが苦手だって言ったのも、一緒の気持ちならちょっとは側にいられるかなって思ったから。」
喉が塞がったように言葉が出てこない。
彼も私と同じようにウソツキだったんだ。
大「俺と一緒に、イルミネーション見てくれる？」
私はコクリと頷いた。
初めて彼と一緒に見るイルミネーションは、いつにも増してキラキラと輝いて見える。
大「お前と見ると一段と綺麗に見えるもんだな。」
そう言ってふにゃっと笑った彼の笑顔が印象的だった。
本音も、嘘も、同じ気持ちだったんだね。
その日の夜は、初めて手を繋いで帰った。
お互い、自分の気持ちに正直になって。
ウソツキは恋の始まり【桃】 fin.
あわてんぼうなんかじゃない【青】→←ウソツキは恋の始まり【桃】
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cleam(プロフ) - お風呂場の狸さん» ★5回も....！嬉しいです！ありがとうございます＾＾舘さんのお話、最後まで悩んでた物だったので皆様の反響があって安心しました( ；∀；) (2021年1月13日 21時) (
レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
お風呂場の狸(プロフ) - ひぃ……( ；∀；)全て最高によすぎて★5連打しました……特に館さまが好みすぎで昇天物でした……ありがとうございます( ；∀；) (2021年1月13日 12時) (レス) id: 2489012008 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - ひかり@かんざわみつきさん» リクエストありがとうございました！短くなってしまって申し訳ないです(´･_･`)楽しんでいただけて良かったです＾＾多分年始になりますが、また読んでもらえたら嬉しいです(^^) (2020年12月30日 20時) (レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - しょくぱんさん» そうなんです！リクエスト頂いたので、短い物なのですが書かせていただきました！いわだての2人は特にいつものキャラとは少し違う風にしてみたので、そう言っていただけて嬉しいです！ (2020年12月30日 20時) (レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり@かんざわみつき(プロフ) - 続編ありがとうございます！ 個人的にはいわふかさくがよかったです(´；ω；`) また次回作も楽しみに待ってます！ (2020年12月30日 8時) (レス) id: d3e27ff741 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cleam
| 作成日時：2020年12月24日 21時
