部屋 ページ10
「ところでA殿は何故ここに？」
『えっと･･･；』
ミツヒデの質問にうろたえる
まぁ、ここは本当のことを言ってもいいかな？
『実はシンに連れてこられたんです』
笑顔でそう答えると、驚いた顔をされる
何かまずいことでも言った？；
「違うだろ！？；こっちに来てみたらどうだって言っただけだし！；」
『はぁ！？我儘言えとか言うからここに来たいって言ったの！！それで無理やり連れてふがっ』
言い返していると両頬を引っ張られた
『なひふんの！はなへー！』
「うるさい、馬鹿」
そんな私達のやり取りを見た5人は笑い出した
すると、慌ててシンは手を離す
「何だ、もう終わりか？」
「面白かったのにな」
「シンのあんな姿初めてみたよ」
「俺はA嬢の方が面白かったかな」
ゼン、ミツヒデ、木々、オビの順に感想を言っていく
オビが私の名前を呼んでくれたことに喜びを感じていると、次は白雪が微笑みながら口を開く
「私、シンさんってもっとミステリアスな方かと思ってました」
「お恥ずかしい限りです」
頬を赤くして顔をそらすシン
こんな表情もするんだ
ジッとシンを見つめていると目があった
笑顔を見せると顔を逸らされてしまった
不思議に思っていると、オビに声をかけられる
「そう言えば、アンタこれからどうするの？」
『あ･･･；』
そうだ、私は肝心なことを忘れていた
人間は衣食住がなければ生きていけないことを･･･
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作者名：snow | 作成日時：2015年11月29日 1時
