134. ページ34
照 side
リハーサルが終わり、解散になった後
目「はぁぁ‥」
グッタリと座り込む目黒に驚く人はいなかった。
それもそのはず。
微熱なんて言ってた体は、
翔「あー完全に上がってるね」
佐「マジで？」
それを遥かに超える熱を持っていて、触れた感じだと結構高いと思う。
だから、ごく普通に。
照「とりあえず水飲める？」
康「そうやんね。蓮、お水飲もか？」
と、蓋を開けて口に近づけたペットボトルはバシンと払い除けられて、
目「や、だ！！！」
またあの光景が繰り返される。
頭を抱えた後、震える手を自らの手で握る姿に、ポカンと空いた口が塞がらなくて
ラ「‥め、め？」
絞り出すようなラウールの声で、
舘「ゴメンね。嫌だったね」
照「嫌なら無理に飲まなくていいんだよ」
俺たちもよくやく、怯える心に寄り添ってあげることが出来たんだ。
康「大丈夫やから。な？」
そんな手探りの思いが届いたのか、否か‥
目「こわい、ん‥です、」
阿「水を飲むのが？」
目「みず、というより‥」
パニックを起こすのは決まって体調が悪い時だから、何かを体に入れると今度は自分が吐いてしまうんじゃないか、っていう恐怖に襲われて‥
目「だから‥、発作が起きた日は、何も口に入れずに、1日を過ごすんです」
と、震える声で教えてくれた内容は、俺たち凡人が想像できるような話ではなかったんだ。
翔「そっか。そうだよな‥」
なんて、どんな言葉をかけるのが正解なのかも分からないけれど。
目「ごめんなさい‥、ほんとに」
帰り支度を始める姿は至って冷静だから
深「病院は行くの？」
目「行きます、けど‥」
照「一人で平気？」
目「‥はい」
照「そっか。じゃあ気をつけてね」
彼の言うことを尊重してあげて、事を成すべきだと思うから、
康「まぁ、何かあったら連絡してき。蓮の為なら飛んでったるから！」
そうグーサインを出す康二に小さく笑って、歩き始める後姿を見送った。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1709人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぱいなっぷる(プロフ) - すー。さん» お返事遅くなってしまってごめんなさい(>_<)！そして、改めましてリクエストありがとうございました想像していたようなお話になったか不安ですが、楽しんで頂けましたら幸いです(^ ^) (2020年1月6日 19時) (
レス) id: 2650afa384 (このIDを非表示/違反報告)
ぱいなっぷる(プロフ) - わさん» お返事遅くなってごめんなさい(>_<)！そして、リクエストありがとうございます☆順番に作っていきますので、お待ち頂けると嬉しいです。よろしくお願いします(^ ^) (2020年1月6日 19時) (レス) id: 2650afa384 (このIDを非表示/違反報告)
すー。 - 康二くんのリクエストに答えて頂き有難うございます！本当によかったです (2020年1月4日 22時) (レス) id: 84a0c4611a (このIDを非表示/違反報告)
わ(プロフ) - リクエストよろしいでしょうか？目黒君がずっと熱があったけど何日か我慢しててリハ中に倒れてしまうお話お願いしたいです。よろしくお願いします。 (2020年1月4日 1時) (レス) id: abbfdf0b4e (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 以前のを覚えてくださっていたんですね！？二度もしてしまい申し訳ありません。こちらの作品をいつも楽しんで読ませて頂いていて、とても人気で沢山のリクエストがあると思いますが頑張って下さい(^^)応援しています^_^ (2019年12月30日 21時) (レス) id: 7344304298 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぱいなっぷる | 作成日時：2019年12月7日 9時
