Snow at Hearts . .【２】

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ラウール side


ラ「あ、ごめんなさい。話聞いてるの辛いよね‥」


と、つい長話をしてしまっていたことに気づくと


舘「ううん、もっと聞かせて‥？」


優しい言葉で続きを促してくる。



だから

ラ「ご飯の時も“あかん”ってずっと言ってたじゃん？」


それって、“舘さん体調悪いのにこんなことしてたらあかん”って意味だったのかな、とか。


病院行くって言ってたのも、舘さんを病院へ連れてってほしいってことだったのかな、とか。



まぁ、全部憶測でしかないんだけど‥



舘「そうなんだ」


と、微笑む顔にホッとしていると、


康「だて‥？」


康二くんも起きたみたいでこっちの部屋にやって来た。


照「一人？とりあえず熱測って」


なんて差し出された体温計を見て、


“康二くんは昨日ズルしなかったし押さえなくても大丈夫かな？”とか考える。


そこへ

深「あ、康二ここにいたの？」


阿「起きたんだったら朝ご飯にする？」


と、みんなが集まってきて


目「そうっすね。腹減ってきました」


熱を測り終えたら朝ご飯にしようと話がまとまった。





そして

「「「いただきまーす」」」


揃って手を合わせた俺たちの前には食パンが並べられ、

翔「二人は食べられるだけでいいから」


と、その前に置かれたのはレトルトのお粥。


舘さんはゆっくりだけど自分で食べ進めるのに、


佐「食欲ない？」


康「うーん‥」


康二くんはグルグルかき混ぜるだけで、全然口に運ぼうとしない。


そんなんだから


照「全部食べなくていいけど、ちょっとぐらい食べないと体に悪いよ？」


康「んー‥」


どっちつかずの返事に、またみんなの顔が曇っていく。

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