Snow at Hearts . .

40. 頑張る君へ (しょうた) ページ40

翔太 side


地方での泊まり仕事を終え、東京に帰ってきたのはいいんだけど。


なんというか‥


ちょっと体がおかしい。



翔「今日いけっかな‥」



と、思わず弱音を吐いてしまうのは、とある先輩が開く食事会にSnow Manも出席することになったから。


睡眠不足による不調だということは、自分が一番よくわかっていて、そうなってしまった理由は‥



まぁ、幼馴染みの彼なんだけど。



出先で体調を崩した涼太の看病をしていたとはいえ、こんなの自己責任だし、誰にも言うつもりはなかった。




だけど、

涼「翔太、今日俺の隣座りなね？」


ご飯屋さんの前で顔を合わせた時、一瞬にして見抜いた彼は


翔「わかった」


涼「ゴメンね、無理させたよね‥」


と、眉を下げて謝罪する。



翔「それは全然大丈夫」


涼「ありがとう、嬉しかったよ」


なんて素直な言葉に照れてしまうのは、気づいてくれたことが俺自身も嬉しかったのかな‥笑







そしてなんとか無事に、先輩から一番離れた席の、かつ涼太の隣をゲットした俺は、


涼「食べれそうなの適当に食べてて。隙見て俺食べるから」


なんて言葉に甘え、適当に箸を進めてた。



だけど元々食欲なんてなかったから、あっという間に満腹感を感じて


翔「りょーた‥」


涼「無理しなくていいよ」


翔「でも‥」


涼「大丈夫だから、箸だけ持ってて」


と、焦る俺に頼もしい言葉が返ってくる。




そして、

『遠慮しないで食えよ』


涼「はい！いただきます！」


『渡辺もな。明日の分まで食っちゃえ。笑』


翔「ははっ、ありがとうございます。笑」


なんて、時折顔を見にくる先輩に怪しまれない、絶妙なタイミングで



涼「はい、ご馳走さま〜」


ふたつの皿を平らげた。

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