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目黒 side
ラ「め、めっ‥」
そう言って縋ってくるラウールを支えると、その体はビックリするほど熱くて
目「ちょっ、すごい熱じゃん!!」
深「は!?」
思わず出た大きな声に、ふっかさんも血相を変えて近づいて来る。
深「とりあえず、寝かせよう」
康「俺膝貸します」
と、胡座をかいて座った康二の膝を枕に、ラウールを寝かせるけど
ラ「‥はぁはぁ、んっ‥はぁ‥」
突然グンと上がってしまった熱に、正直手の施しようがない。
目「大丈夫、大丈夫。」
康「ラウール一人とちゃうよ」
それでも俺らが不安そうになんてしてられないから、見てくれの余裕をかまして笑顔を向ける。
深「どこが辛い?」
ラ「あ、たま‥」
深「頭痛いの?」
なんて優しい声に涙を浮かべるから、
目「よしよし、目瞑ってな?」
見てられなくて少しでも楽になればと、その髪を撫でる。
康「ラウール、今暑い?寒い?」
ラ「こ、じ‥くん」
康「泣かんでええよ、大丈夫やから」
深「震えてないし汗かいてるから、もう熱上がりきったかな?」
と、首筋に手を当て代わりに答えたふっかさん。
そうとなれば体を冷やしてあげたいんだけど、そんな都合のいいモノはない。
そもそも鞄を持ってるのがラウールしかいなくて、勝手に開ければいつも持ち歩いてる一冊のノートが目に付いた。
日々の努力が詰まりまくった大切なノート。
でも今日は仕方ない‥
タオルで汗を拭うふっかさんの後ろから、そのノートで風を送ると、
ラ「きもち、いぃ‥」
フッと表情が和らぐから、張り詰めていた空気も少し和らいだ気がした。
目「いいよ、手繋いでような」
人肌を求めて宙を舞う手をそっと掴んで、願うしかできない自分がもどかしい。
お願い‥
早くこの子を助けて‥
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ぱいなっぷる(プロフ) - 優希さん» 大変お待たせしましたが、頂いたリクエストを元に作ったお話の更新目処が立ちましたのでお知らせします!【2】の77〜で、泣き虫舘様の為に色々と盛り込んだので「思ってたのと違う‥」とならないか不安ですが、お読み頂けると嬉しいです(^ ^)よろしくお願いします☆ (2019年11月17日 8時) (レス) id: 2650afa384 (このIDを非表示/違反報告)
優希(プロフ) - 分かりました!焦らずぱいなっぷるさんのペースで大丈夫です^^頑張ってください!!応援してます!! (2019年11月10日 4時) (レス) id: 3b2192a408 (このIDを非表示/違反報告)
ぱいなっぷる(プロフ) - 優希さん» こんばんは、いつもありがとうございます!大変申し訳ないのですが、まだ追いついてなくいつになるかという目処は付いていないのが現実です。気長にお待ち頂けると嬉しいです。よろしくお願いします! (2019年11月9日 20時) (レス) id: 2650afa384 (このIDを非表示/違反報告)
優希(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます。最速するようですみません!リクエストいつ頃になりそうですか?ご迷惑でなければ追加のリクエストで、だてこじの両片想いが見たいです!!恋のキューピットは阿部ちゃんでコンサート終わりの打ち上げでくっつくお話をお願いします!! (2019年11月9日 12時) (レス) id: 3b2192a408 (このIDを非表示/違反報告)
ぱいなっぷる(プロフ) - ドリチャさん» リクエストありがとうございました!たまには実は続いててもいいかな‥と、繋がったお話作って見ました!そして、新しいリクエストもありがとうございます!妄想が膨らみます♪順番に作っていきますので少々お待ちくださいませ。よろしくお願いします(^ ^) (2019年11月8日 19時) (レス) id: 2650afa384 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱいなっぷる | 作成日時:2019年10月13日 20時