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｢中村さん！神谷さん！｣
｢…ん？ああ、お久しぶりです月白さん｣
｢お久しぶりです！｣
｢やっほーつっきー。元気してる？｣
｢元気も元気、コンディションもバッチリですよ！｣
例の件から暫く経った頃、今日は同じ収録現場に中村さんが居ると杉田さん経由で聞いたので、自分の方が終わってから数十分ほど待ち、それから喫煙所に居た中村さんと神谷さんを見つけた。
｢あれ、中村くんつっきーと知り合いだったの？｣
｢この間ここでちょうど話す機会があってその時に…。神谷さんこそ｣
｢僕は何度か共演してるからね〜。それで、つっきーはどうしたの？慌ててやって来て｣
｢え、ああ、その……｣
この場で「この間はありがとうございました！」というのは流石に気まずいだろうかと、チラリと中村さんの様子を伺っていると、何の用か気付いた様子でこちらを見てくる。
そして隣に居た神谷さんもその様子から察したらしく、ニヤニヤと笑みを浮かべた。
｢もしかして僕お邪魔だったね？｣
｢いやそんな事は…！｣
｢んじゃ二人ともお疲れ〜！僕は先に帰るよ｣
実に良い笑みを浮かべて去っていく神谷さんと、その後ろ姿を見ながらため息をつく中村さん。
｢なんか…すみません……｣
｢いや、あれはあの人が悪いから気にしないで下さい。…それより用事って？｣
｢この間お借りしたハンカチと、つまらない物ですが…｣
受け取って中を覗いた彼の表情は少し明るい、気がする。
お礼の中身は本当に無難に、というか安すぎるというか、駄菓子の詰め合わせにしてしまった。
｢お礼にしてはちょっと子供っぽすぎるかなと思ったんですけど、高いもの渡しても変に気を使わせてしまう気がして……あと、普通にわたしが食べたくなって買いました｣
｢ありがとう、普通にめちゃくちゃ嬉しいです｣
｢なら良かったです…！｣
(良かったぁ……ナイス杉田さん)
安心してひと息ついていると、こちらへずっと向けられる視線に気づいた。
｢な、なんでしょう｣
｢……いや、良く表情変わるなぁって｣
｢そうですか？わりと何考えてるか良く分からないって言われますけど｣
｢全然分かりやすいけど｣
｢ええ、なんだろう……気が緩んでるとかかな……｣
ノリの良さのわりには表情あんまり変わらないって言われる事が多いけど、なんだろう、中村さんにはそう見えるのか……。
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リクス(プロフ) - キュンキュンします、ありがとうございます (2023年1月28日 22時) (
レス) @page19 id: 19eff5b33e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：豚汁 | 作成日時：2023年1月22日 7時
