これを装備するにはレベルが足りない！ (ページ43)

今日:90 hit、昨日:90 hit、合計:99,295 hit

第6章：-嵐の前の静けさ- ページ43

・

第〜回：月白A・中村悠一の夜更かしゲーマーズ！より

『あけましておめでとう。…もう、いつまで寝てるの？寝正月は終わりだよ？』

「あけましておめでとう。…なんだか前より丸くなった？…でも、そんなお前も可愛いよ」

『「夜更かしゲーマーズ、ここに見参！」』

「……俺に喧嘩売っててこのセリフ言わせた？」

『いやいやいや違いますって！決して中村さんが丸くなったって意味で言わせたんじゃないですって！』

「おい」

『ほんと違いますって！正月太りしたのはむしろわたしの方で……』

「うわー、自己管理なってないね。事務所に怒られるぞー」

『既に言われてる人に言われたくありませーん』

「それじゃ、年明け一番今年もよろしくお願いしますって事で、早速お便り読もうか」

『話逸らされたな……えーと、「中村さん、月白さん、あけましておめでとうございます。私の年末は出産日が重なって、実家も旦那さんの実家も巻き込んでのてんやわんやの大騒ぎでバタバタした年末を過ごしました。お二人は年末、お正月はどう過ごしましたか？」お子さん産まれたんだ！おめでとうございまーす！』

「新年早々めでたいね。おめでとうございますー！」

『年末年始かぁ、わたしは例年通り静岡の実家で猫とゲームと寝正月してましたね』

「あのでかくてもふもふの猫、ノルウェージャン・フォレスト・キャットっていうんだっけ。俺が猫好きって話してから定期的に写真送ってくれるんだけど、羨ましいんだわほんとに」

『猫アレルギーでしたっけ？中村さん。いやー猫は良いですよ、最初の頃はツンツンしてて全然近寄って来ないのに、ある時を境に急に懐いてきて、今じゃ実家帰ると必ず玄関まで迎えに来てくれるんですよ』

「父親がね。良いなぁ……名前はなんて言うの？」

『ボスです』

「ボス」

『ええ、ボスですね。我が家の序列一位。人間はお猫様の下僕ですから！そんなうちのボス、実は今わたしの家に居るんですよ』

「まじ？ボス居るの？」

『居ますよ〜。祖父が猫アレルギーなんですけど、ちょっと色々あって実家に住むことになって。ご老体にアレルギーはマズイので、それが落ち着くまでは暫くわたしの家に住むことになったんです』

「うわ会いてぇ……家交換しない？」

『家交換したところでボスは付いてきませんよ』