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「おやすみくらい言うでしょ別に……」

「いやいや、なんか雰囲気違いますって」

「そう?中村さんとの通話切る時いつもこんな感じだけど」

「えぇ…」


なんなんだこの二人、という怪訝そうな表情で見つめられた。
そんな事言われてもこれが普通だと思ってたし。
まぁ確かに、推しから頂く「おやすみ」の破壊力はとんでもないが。










(Side.N)


「梶田くん、あいつから「よかろう、ならば戦争だ」だって」

「ええ?!怒ってました?」

「いや笑ってたけど」

「ビビらせんで下さいよ……俺彼女のファンなんですから」

「そうだったの?」

「そうっすよ、元々はエ〇ゲーの方で知ってたんですけどね。二人の会話で名前聞くようになってからアニメ見て、あれこの声?!ってなって」

「あいつ出てたのか」

「アレでしょ?ちょっとツンデレで凛子っぽさある性格の」

「そうそう、杉田さんもやってましたねあのゲーム。いやー、性格も好きだし演技も良かったし……中村さんもやってみます?」

「やらんわ」


どう考えてもやったら気まずいし、声を当ててる事知っててやったのがバレたら引かれるだろ。
それに、仮にも演技とはいえ「そういう声」を聞くことになるわけだし、目の前にいる変態二人のようには軽々しく触れられる気がしない。


「ていうか何?中村のあの甘ったるい声。早々聞いたことないよ?」

「どこで出てたよそんな声」

「ついさっき。月白さんに「おやすみ」って」

「それ俺も思ってました。……もしかして付き合ってる?」

「付き合ってないよ。なんなの最近……よく聞かれるんだけどその手の話」


それは本当。俺と月白がやっているラジオを聞いてくれてるらしい同業者などからその手の質問をされがちで、どうしたもんかと思っていたところだ。
仲良いからって、ラジオを組ませたのは事務所の差し金だというのに、最近はその関係で若干ネットで荒れてるのに対してマネージャーに怪訝そうな反応をされるし、困ったものである。


「あの「おやすみ」は完全に恋人に対するソレだと思いました俺は」

「別に、いつもVC繋いでる時も夜ならそう言ってるし」

「俺も二人に混ざって一緒にゲームしてた時はそんな声じゃないよお前。絶対違うよ」

「そもそもそんな時間まで男女二人きりで通話すること自体基本ないですし」

「……そんな俺の態度あからさまに違って見えんの?」

「「うん」」

「……まじか」

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設定タグ:中村悠一 , 男性声優 , 声優   
作品ジャンル:恋愛
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リクス(プロフ) - キュンキュンします、ありがとうございます (2023年1月28日 22時) (レス) @page19 id: 19eff5b33e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:豚汁 | 作成日時:2023年1月22日 7時

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