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それは12月24日のこと。
｢お邪魔しますー！｣
｢いらっしゃい碧ちゃん｣
お土産です！と、渡された紙袋を受け取りながら部屋へと来客者を案内する。
｢へへへ、まさかAさんの家に上がれるとは思ってませんでした。しかもお泊まり...！｣
｢わたしもまさか人をこの家に泊める日が来るとは思わなかったよ｣
そう、わりと最近にアフレコ現場で出会った人懐っこいこの子、悠木碧ちゃんが今日はわたしの家へとお泊まりに来ていた。
彼女との出会いはほんの数ヶ月前のことだ。
中村さんから現場での立ち振る舞いについてアドバイスを貰ってからすぐのこと。その効果はすぐに発揮されたのか、それとも碧ちゃん本人のコミュ力の高さか、別の現場で出会った彼女は、わたしとの挨拶の際に「ファンです！！！」と、声高らかに宣言された。
そしてあれよあれよという間に連絡先まで交換し、数度の食事やショッピングを経て今に至る。
いや、これは完全に碧ちゃんのコミュ力あってこそだな。
アニメオタク同士として意気投合したわたし達は、一緒にアニメ鑑賞会してクリぼっちを二人で楽しく過ごそうぜ！という集まりが24日の今日、わたしの家で開催されたのだった。
もちろん、まだ未成年の彼女を預かることについてはご両親に挨拶済みのうえで了承も貰っている。
｢そういえばCriminal毎週観てますよ！今週は二神ちゃんと三秋の絡みが多くて大変美味しかったです……｣
｢あー、あの回か。キレて突っ走った二神が敵に殺られそうになったとこを三秋が庇うやつ｣
｢そうそれです！そのあとの三秋の病室にお見舞いに来た二神ちゃんがお礼言うシーン、ほんとに滅茶苦茶可愛くて...！｣
ガンダムOOを垂れ流しつつ、クリスマスムード満載の料理とお酒に舌鼓を打ちながら他愛ない会話をするわたしたち。
ちゃんと未成年はシャンメリーにしてあるので大丈夫。
｢あの二人の付かず離れず感、なんか中の人同士っぽくて好きなんですよね｣
｢えぇ？……それってわたしと中村さんの事言ってる？｣
｢それ以外に誰が居るんですか｣
｢いや、付かず離れずってなんか意味合いが……｣
｢それ以外になんの意味が？｣
｢えぇ……｣
ギラリと目を光らせた彼女は、グラスを机に置くなりこちらをガン見しながら「実際どうなんですか」と、問い掛けてくる。
どうと言われても、答えようがないのが正直なところ。
素直にそう答えてはみたものの、納得がいかない様子で。
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リクス(プロフ) - キュンキュンします、ありがとうございます (2023年1月28日 22時) (
レス) @page19 id: 19eff5b33e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：豚汁 | 作成日時：2023年1月22日 7時
