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涼「今日も、いい天気ですね」
「えぇ、とても」
庭園を見に来たって言う涼太さんの案内を仰せつかって
肩を並べて歩く昼下がり。
食事の時は、父親か母親が相手してくれたし
アタシは適当に相槌でも打って
ただ食べてればよかったんだけど
2人きりにさせられたって、話すことなんてない。
そんな器用な人間にはできてない
涼「Aさんは、僕のことがあまりお好きじゃないようですね」
「……、顔に出てますか(苦笑)？」
涼「少しだけ」
できるだけ丁寧に装った表情で
涼太さんを確認してみる。
まぁ……、いい思いはしないわよね
それぐらいの良識はある。
涼「それは、僕個人のせいでしょうか。
それとも、婚約のせい？」
「貴方が嫌いと言えるほどお話してませんよ(笑)
婚約が嫌だというだけです」
涼「なら、よかった。
僕が嫌いという訳じゃないのなら
まだ、お友達くらいにはなれますよね」
「……？」
何を言ってるんだろう、この人。
友達くらいには、なれる？
アタシと？
「あの、」
涼「婚約どうこうは、正直なんでもないと思ってます。
取り消そうと思えば、できない訳でもないでしょうし。
ただ、レディーに一方的に嫌われたままじゃ
……少し、寂しいなって」
そう言った目が、一瞬寂しそうに揺れた。
また、アタシの子供じみた反抗心で人を傷つけた
それに気づくのは、いつも遅れてからで
「……ごめんなさい、嫌な思いをさせて」
素直に頭を下げたら、
涼太さんはすぐに、目の前に跪いた。
涼「僕としたことが、レディーに頭を下げさせてしまいました。
さぁ、顔をあげて？
これから、全部始めればいいでしょ？」
「涼太さん……、」
「お手を」と伸びてくる手は、アタシには慣れなくて
それでも、振り払う気にもなれなくて
「どうも、……」
ぎこちなく取ってみたら、
そのまま自然に指を絡ませた涼太さんは微笑んで
涼「さぁ、デートの続きしよ？」
「お、お友達じゃ、」
涼「俺は恋人を狙ってるからいいの」
「……なんか、一気に砕けたわね(笑)」
涼「その方が、君と仲良くなれる気がしたから」
さっきより、少しだけおどけた笑みで
アタシをエスコートしてくれた。
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さくまり(プロフ) - 愛さん» 愛さんすみません！！コメント大変遅くなってしまいました！初めまして、ありがとうございます。ミニスカート愛読していただきましたか？あれ、私も一番気合入れて描いたんです（という桃担）次最後になるんですよ…、でもまだ時間がかかりそうなので待っててください。 (2021年6月10日 0時) (
レス) id: 9bcf79dd74 (このIDを非表示/違反報告)
愛 - 初めまして。スノ好きなのでこちらに出会えて嬉しいです。黒担ですが、青の貴方のため〜を読んで青に浮気しそうになりました(笑)スノ短編最後！？寂しい…。もしまた気が向いたら来てください。 (2021年2月1日 13時) (レス) id: ee826c6c27 (このIDを非表示/違反報告)
さくまり(プロフ) - kinakarenさん» コメント返すの遅くなりましたっ！かれんさぁーん、康二くん久々にちょっと骨が折れました(笑)ピュアピュアにアオハルすぎて、私には眩しかった…。待って、遺言はまだ早いですあと一人います(鬼畜な宣告)ラストはお待たせしました、緑の彼ですよ。ぜひお楽しみに！ (2020年11月17日 3時) (レス) id: 9bcf79dd74 (このIDを非表示/違反報告)
kinakaren(プロフ) - さくまりさーん!!今回も最高でした!!主人公ちゃん、すごく可愛すぎてもうこーじくんと一緒になってドギマギしてましたw私もこんなピュアピュアなアオハルしてみたかった人生でした...（遺言）次が最後ですか...何だか寂しいです...最後まで応援してます!! (2020年11月9日 1時) (レス) id: 8d24ffc7c7 (このIDを非表示/違反報告)
さくまり(プロフ) - kinakarenさん» かれんさーん、本当に遅くなりました！残りの2人のこと考えてる内に色々立て込んじゃって！こうじきゅん、これから頑張って書くので、もう少し待っててくださいね！私の景気づけになんちゃってワインで乾杯しちゃおうかな！ (2020年10月1日 4時) (レス) id: 9bcf79dd74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくまり
| 作成日時：2020年6月18日 6時
