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卓「うるさかったですよね、すみません」
「いや…助けていただいて…ありがとうございます」
卓「…やっぱり急でしたか?」
「え?」
鍵「卓、来たばかりなのに歓迎会して、戸惑ってないかな〜って気にしてたんすよ」
気にするやろ…と、私から視線を逸らした。
え、なんか…嬉しい。大丈夫です…と伝えようと思ったら、さっき私がいた場所が大騒ぎになって…鍵谷選手がため息をつきながら席を立った。
必然的に私と中島選手になるわけで…
「あ、あの」
卓「ん?」
「戸惑いましたけど…大丈夫です、今楽しいです」
そう言うと、少し驚いた顔をされた。
卓「…緊張、少し溶けたみたいやな」
「…少し。中島選手の隣は、安心します」
卓「…あぁぁ、そいうのダメ」
「え、すみません」
卓「…わかってないやろ。あと、中島選手とかやめて…くれますか。固い」
「え、でも…」
卓「今から2か月くらい一緒にやるけん。折角なら仲良くやりたいっちゃ」
方言…。だめだ、ずるい。
しかも少し酔っているみたいで…目がトロンとしてる。
イケメンにお酒を飲ませるとこうなるのか…心臓、バクバクしてきた。
「…中島さん」
卓「…名前」
「え…」
卓「卓也。みんな卓さんって呼ぶ」
「…中島さん」
卓「名前、俺年上…」
「…卓也さん」
卓「ん、よかよ…A」
あ、私、心臓止まる。今、絶対に顔赤い。
遥「あぁぁぁ!!!卓さんが口説いとる!」
少し、沈黙ができた時、西川選手が騒ぎながらこっちに来た。
卓「遥輝、うるさい…」
遥「だって、卓さんが口説いてるから…え、変な事されとらん?」
卓「A、困ってる」
遥「名前で呼んでる!?え、俺も読んでもええ?」
「…西川選手は、だめって言っても呼びそうですね」
遥「呼ぶ呼ぶ。Aちゃん」
…あぁぁ、だめだ。心臓が止まりそう。
遥「俺の事も名前で呼んでください。遥くんって…」
「無理です」
遥「即答。じゃあ、遥輝くんは?」
「…遥輝さん」
遥「…それでもええから、これから名前で呼んで。俺もAちゃんって呼ぶから…な?」
このイケメン…慣れてる。というか、皆さん、1週間で仲良くなりすぎちゃないですか。怖いわ…。
宮「それは、みーんな、この一週間Aちゃんのこと、見ていたからやで」
賢「宮がいい事言う雰囲気」
あぁ〜飲みすぎた。と言って、ドカッと正面に座りながらそう言ってきた。私はこの言葉の意味が理解できなかった…。
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作者名:ゆき | 作成日時:2018年11月16日 12時