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卓「おい、遥輝…」

遥「ええやないですか〜仲良く行きましょう、仲良く」

「…あの、手」

遥「あ、すみません…。で、卓さん、何話そうとしてたんすか」

卓「遥輝が邪魔するから…。さっき、監督が言ってましたけど、歓迎会…」

?「歓迎会、いつ!?俺ももちろん行きますよ〜。そして、はじめましてAさん。杉谷拳士です」

「…はじめまして。基本的に皆さんと同じスケジュールなので…いつでも大丈夫だと思いますが…歓迎会なんていいです」

拳「だめだめ!やらなくちゃ!是非ともお近づきに…」

卓「近いっちゃ。びっくりしとる」


そう言って、目の前にいた杉谷選手を離してくれた…。


遥「固まっとるけど…平気?」

「だ、いじょうぶです」

卓「驚かせてすみません…。でも、歓迎会はやらせてください。いつでも大丈夫なら…」

翔「店取れんなら、早いとこやろーや。そういうんは、早い方がええ」

卓「大将、飲みたいだけでしょ」

翔「まぁな」


野球選手って、こんなに仲良いんだ。思っていたのと違う…。

何て考え込んでいたら、目の前に西川選手の顔が…びっくりするからやめてほしい。


西「具合悪いとか…あります?」

「ないです、大丈夫です」

西「それならよかった…」


この人、ちゃらいけど…良い人そう。


卓「いつでも大丈夫そうなら、来週どこかでやりましょう」

「でも…」

拳「いいのいいの!ぜひ、一緒に飲みましょう」

翔「拳士うるさいわ」

?「まって、まって。俺日行く」

卓「宮さん…ちゃんと連絡しますから」

宮「忘れられないうちに。初めまして、宮西です。うるさい連中ばかりでホンマにごめんな〜」

「いえいえ…」

宮「そんなに緊張戦でもええですよ。なんて…こんな大男ばかりおったら、緊張もしますよね。すんません」



選手たち…関西弁ばかりで、なんか…皆、凄い喋る。

こんなもんなのかと言われたら、そうなのかもしれないけど。
必要ないと伝えたはずの歓迎会は来週になったようで…。



宮「さっきまで一緒にいた男の人は?」

「あ…マネくんどっかいった」

翔「マネくん言うんや。そう言えば監督とどっかいったで〜」

「置いていかれた」

卓「監督の所まで一緒にいきますか?」

「いや、一人で」

卓「道、わかります?」

「やっぱり、お願いします」

遥「諦めんの早い」


いや、だって…どう考えたって、迷子が目に見えている。

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作者名:ゆき | 作成日時:2018年11月16日 12時

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