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7-発表 ページ16

「聞いてません」

栗「今言ったからね」

「私がここに来たのってそう言うことですか」

栗「そう」

「私野球なんてわかりません」

栗「大丈夫だよ」

「怒りますよ!」

栗「もう怒ってるよ」


ホテルについて、荷物を各自の部屋に運んで、ミーティングをするために集まった部屋で…監督と私の喧嘩がヒートアップしている。


周りも、触れるな危険状態で寄ってこない。


「可笑しいと思いましたよ!マネくんいないのに私だっけって」

栗「だから、よろしくね」

「私は観光しに来たんです!」

栗「オフあるよ」

「もー!」


らちが明かないので、一度監督から離れる。

それでも監督はにこにこしているからこっちは怒る気にもならない。


近「…Aちゃん、どうした」

「なんでもない」

上「そんな顔してないぞ、天下の歌手って顔じゃ…」

「今はただの人です!歌手じゃないです!」

剛「…Aちゃん、落ち着いて」

「…剛君」


私の癒し、剛くん…同い年の安定感がある剛くんの隣に座る。すると頭を撫でてくれた。


拳「おい、剛〜。Aちゃんの頭を撫でる係は卓だぞ」

卓「なんでや」

剛「すいません。今だけは許してください。」

卓「その言い方…話ややこしくなるやろ」

栗「今からミーティングを始めるぞ」


監督は今後の日程や、今回のキャンプでの目標などを語っていた。


私は関係ないのに…と思ってぼけーっとしていると、今回のスタッフたちの紹介に入った。

女の人少ないな〜なんて思いたら…




栗「今回の特別トレーナーとして…Aに入ってもらう」

「「「「…は?」」」」


私だって最初はその反応だったよ…ここは、無視だ、無視。

折角ここの近くで観光したい所見つけて…ギター片手に旅に出ようと思っているのだから。


剛「Aちゃん、呼ばれてるよ」

「知らない」

栗「A、一人で観光するよりいいと思うぞ。このメンバーで野球するの。俺は…Aと一緒に野球を作りたい」


皆も、どういうこと?と言う目で私を見てくる。
隣の剛くんに至ってはそわそわしてて…なんか申し訳なくなってきた。


栗「A…挨拶」

「…もー!わかりましたよ!」


席を立って、監督の隣に行く。あとで私の要求も聞いてくださいね。

と伝えるとわかったよ。と小声が帰ってきた。



最初は優しい監督さん…とか思っていたけれど、最近では口うるさいお父さん…ていう感じ。




知らないけど。


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作者名:ゆき | 作成日時:2018年11月16日 12時

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