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空港で迷子になり、うわっちに電話をしてやっと会えた。
なのに皆してよそよそしい…ひどい。こっちは生きた心地がしなかったのに。
むすっとしながらも、監督やスタッフさん、翔さんに挨拶を終えた。
卓「お疲れ」
「お疲れ様です」
卓「なんか、雰囲気が違うから誰かと思ったやん」
「え、似合ってないですか」
卓「ばり可愛い」
でた博多弁…ずるい。絶対に私は今顔が赤いです。
遥「卓さんまた口説いてる」
卓「口説いとらん」
遥「ふ〜ん。せや、そのスーツ似合っとるやん」
「遥輝さんチョイス最高です」
卓「遥輝チョイス…？」
遥「一緒に買いに行ったんすよ。こいつ、持ってないって言うんで」
卓「ふーん」
あれ、卓さん機嫌悪くなった？それに対して遥輝さんは楽しそう…。
ス「移動しますのでこちらへお願いします」
卓「…持つ」
「大丈夫ですよ。皆さん荷物は？」
卓「先につんでる。やから持つっていってるけん、はよ行こう」
「…ありがとうございます」
そう言って、卓也さんの後ろを歩く。
女の子らしいキャリーケースを引く卓也さんが可愛い。
近「そう言えば、なんで上沢に電話したの？」
「え、だって上沢だから」
上「は？」
「う、で一番初めに目についたから」
宮「なんやねん、そういうことかよ」
「最初間違えて電話したから、怒られたんですから」
上「誰に？俺たちのなか？」
「違う、東京にいる知り合い。あ、みんな知ってるかも」
上「え、誰？同業者？」
「皆のね。巨人？だっけ？石川慎吾」
「「「は？」」」
「間違えて慎吾君に電話しちゃって…怒られたよ」
遥「いや、待て待て。なんで慎吾と知り合いなん？あいつ何してん」
「迷子の所助けてもらいました」
え、何で皆してそんな目で見てくるの。迷子ってそんなにだめか。
剛「ちなみに…慎吾は今Aちゃんが俺たちと一緒にいる事知ってるの？」
「知らないはずだよ。この、企画自体発表はまだだからね」
遥「後でネタバラしやな」
近「面白そうですね」
少し…悪い顔になった皆。あぁ、慎吾君に1日で2回も怒られるのか、私。
そんな憂鬱な気持ちと一緒にバスに乗り込む。
卓「Aは、バス酔いする？」
「少し…」
卓「なら、窓側」
窓側をに押し込まれてその隣に卓也さんが座る。
「え、でも…」
卓「ええの。少し疲れた顔してるけん…寝ときな」
憂鬱な気持ちが卓也さんのおかげで少し薄れた…。
(アリゾナキャンプ始まりです)
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作者名：ゆき | 作成日時：2018年11月16日 12時
