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目「とりあえずレストラン街に行って…」
そこまで言いかけた目黒くんは歩みを止める。
絡められていた指先も乱暴にほどかれた。
何かあったのかと彼を見上げると一点を見つけており、その視線の先にいたのは…
目「…莉奈ちゃん」
沖縄に行っているはずの彼女だった。
何回も写真を見せられているから間違いない。
莉「その女が浮気相手？」
目「え？」
莉「尾行して正解だったわ」
目「じゃあ沖縄旅行は…」
莉「ウソ」
一旦整理しよう。
目黒くんの浮気を疑った彼女が、沖縄旅行だと嘘をつき尾行したって事？
彼女には、この関係が勘づかれていたんだ…
莉「蓮は私よりもこの女の方が」
目「違う」
莉「何が違うの？さっきも手繋いで」
目「俺は…脅されて仕方なく」
……はい？
目「秘密を知ってるからって…」
私の脳内はパニック状態に陥っていた。
彼がペラペラと説明していた内容を要約すると、彼の秘密を握っている私が、バラされたくなければ都合のいい男になれと脅したらしい。
とんでもない大嘘つきだ。
今日のデートも私が無理やり誘って、手も無理やり繋いだことになっている。
目「だから、俺が好きなのは莉奈ちゃんだけだよ」
莉「…本当？」
目「うん」
それを聞いた彼女はズカズカと私に近づき、頬を叩いた。
莉「最低。ブスのくせに」
『ごめん、なさい』
莉「もう蓮に近づかないで」
『…はい。申し訳ありませんでした』
そう言って深々と頭を下げる。
周りの視線が痛い。
早くこの場から消え去りたい。
『目黒くんも、ごめんなさい』
目「…っ」
『失礼します』
もう一度頭を下げ、足早に立ち去った。
・
その後の記憶はほぼなく、気づいたら自宅のベッドに横たわっていた。
彼の言っていたことは嘘だらけ。
しかし、私に反論する気力は残っていなかった。
今までのツケが回ってきたのだ。当然の報い。
いつかはこんな日がくると思っていた。
叩かれた頬が痛む。
でも、それ以上に胸が痛い。
_______ 泣くな。
私にそんな資格はない。
泣きたいのは彼女の方だから。
目黒くんはこういう人だと分かっていたでしょ？
彼への不毛な恋を終わらせるきっかけが出来た。
都合のいい女も卒業するきっかけが出来た。
これでよかった。
そう心から思っているのに、涙が止まらないのはなぜ？
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あんこ(プロフ) - 愛結さん» コメントありがとうございます(o^^o)叫びそうにまでなっていただけたとは！最高の褒め言葉です。私が書くとどうしても阿部様になってしまいがちです…そんな彼が素敵なので。引き続きよろしくお願いします★ (4月25日 20時) (
レス) id: e8d67e08c2 (このIDを非表示/違反報告)
愛結(プロフ) - 阿部様書いてくださってありがとうございます。仕事休憩中に叫びそうになりました． (4月25日 13時) (レス) @page32 id: 6e8b454d13 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - みぃ〜さん» 初めまして。コメントありがとうございます★同士の方いらっしゃって嬉しすぎます(*^_^*)もう少し出せたらと思ってますので楽しみにしていてください♪引き続きよろしくお願いします！ (3月21日 8時) (レス) @page37 id: 69aa8b4767 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ〜(プロフ) - 初めまして。橙さんの相棒はあの人しかいないですね！私、同士です！この作品に出てきたことがなんか嬉しかったです☆色々とお忙しいと思いますが、マイペースに更新頑張ってください！楽しみにしてます♡ (3月21日 0時) (レス) @page37 id: db78e452a1 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - あやさん» コメントありがとうございます★私の趣味全開の小説にそう言っていただけると励みになります(o^^o)しかも私の心配までありがとうございます…！無理せず頑張ります！今後ともよろしくお願いします♡ (3月16日 8時) (レス) id: 69aa8b4767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんこ | 作成日時：2024年2月11日 21時
