シェアハウスの無自覚お姫様！【歌い手】Part.3

シェアハウス110日目 ★ ページ11

涙を堪え、安心したような瞳でこちらを向くAちゃんが愛しくてたまらない

ずっとそばにいてあげたい

ずっと守ってあげたい

そんな風に思っていた


でも、違った

『してあげたい』

なんて上から目線じゃなくて、

『俺がそうすることを望んでる』

んだ

ずっととなりにいたい

ずっと守りたい

ただの俺の願望だ

きっとAちゃんが望めば俺なんて振り切ることは簡単なのに

それでもAちゃんは俺を振ってくれない

Aちゃんなりの優しさなのか

ただ単に俺の気持ちに気づいていないだけなのか

はたまたどちらでもないのか

人の気持ちは一概に断定することは不可能だと断言出来る



断言出来る、はずなのに



不思議とAちゃんの気持ちなら分かる気がするんだ

ただの俺の勘違いで、自己満足のようなことかも知れないけれど

いつの間にか零れている涙

その一筋が床に零れ落ちた

光に反射して7色に見える

伸びた指は留まることなく、Aちゃんの目元まで届く

涙を拭い、

｢綺麗やな…｣

なんてこぼす

｢こんなに、好きやのになぁ……｣

ちょっと自嘲気味に笑う

お前は気づいとらんのやろ？

なんて

馬鹿げたことを言うようになったもんだなぁ

いつからこんなに君に溺れてしまっていたんだろう

全然気づいとらんかったよ、自分でも

やから余計にやね

気づいてしもうたら苦しくなる

無くなって、消えてしまった酸素を海中で求めるように

哀れに、不格好に藻掻くだけ

恋ってそんなもんか

乾いた声で小さく笑った








それにすら、気づいとらんのやろ？


✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼

終わりやね！！あ、シリアスじゃないんで心情描写、的な？？後後大事になる感じの話かなぁ、と笑

因みに前回のはシェアハウスメンバーの視点じゃありません。重要人物視点なのでご注意を！！(((勝手に決めた

フユカちゃん行っちゃって((よろしく☆

我の特技はーン☆

歌詞覚えることーン☆

バトンタッチーン☆

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