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秀明「それと中島からの結婚祝いだ。」
と滝沢くんが出して来たのは証人欄に“○○○○”と書かれている婚姻届。
もう１人の証人欄には“深澤辰哉“と書いてある。
照「良かったな・・・。」
A「うん。」
秀明「あとは２人のタイミングで受理して貰えばいい。」
A「はい。」
照「失礼します。」
照は撮影に、私はジュニアのとこへ行く。
階段を降りているとスタッフさんとすれ違った。
ドンッ
A「えっ・・・。」
背中を押され、私は咄嗟にお腹を守った。
そして意識を失った。
私は夢を見ていた。
それは赤ちゃんと照と３人で暮らしている。
なのに私の足は動かない。
声を出したいのに出せない。
やっと足が動き照たちを追い掛ける。
照「A！気が付いたか？」
A「ひ・・・か・・・る・・・？」
辰哉「お前、階段の下で意識失ってたんだぞ？」
A「？！赤ちゃんは？」
照「無事だ。緊急帝王切開で出産した。」
A「良かった。」
辰哉「今は保育器に入ってる。」
A「そう・・・。」
照「なんで、あんなとこに倒れていたんだ？誰かに押されたんだろ？」
ホントのことを言ったら照は犯人を探す。
言うわけにはいかない。
A「足を滑らせただけよ。」
辰哉「誰かを庇ってるんだろ？」
照「Aの背中に両手で押された様なアザがあったんだよ。」
A「え？」
辰哉「庇ってるんだったら、そいつの為にならない。」
私は黙り込んだ。
ギュッ
照「頼むからホントのこと、話してくれ。」
A「誰かは分からない。スタッフの子に背中を押されたの。」
辰哉「誰かは分からないんだな？」
A「うん。」
照「犯人は俺たちで探すから。」
A「赤ちゃん、見に行きたい。」
辰哉「車椅子、持ってくる。」
辰哉に車椅子を持って来てもらい、赤ちゃんを見に行く。
保育器に入っていた赤ちゃんは、とても小さく鼻からチューブが入れられていた。
A「大丈夫なんだよね？」
照「俺たちの子は、ちゃんと生きてるよ。」
辰哉「倒れてるの見つけたの俺なんだけど、医者が言うには見つけるのが
あと５分遅かったら赤ちゃんに酸素が届かなくて危なかったって言ってた。」
A「ありがとう、助けてくれて。」
辰哉「犯人見つけたら、どうする？許しはしないだろ？」
照「俺は暴行罪で被害届を出そうと思ってる。」
辰哉「被害届？」
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作者名：rampage16love | 作成日時：2022年9月24日 12時
