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周央.
確かにいろんな芸能事務所にスカウトされたのは事実。
SMエンターテインメントさんは事務所を見学させてもらえて、実際に練習生の人と話せた。
JYPさんは日本で活動していた私のことを知ってくれていたらしく、今すぐにでも練習生になってほしいとまで言ってくれた。
周央｢ちゃんと断ったよ。大切なメンバーが日本で待ってるので、って｣
岩本｢......(泣)｣
周央｢えっ、泣いてる？...ちょ、みんなも！？｣
気づいたら6人みんな泣いていた。
阿部｢俺っ...もうふみとステージに立てないんだと思って...｣
宮舘｢史那が選んだ道なら応援したいけど、離ればなれになるのは嫌だし...｣
佐久間｢遠い存在になっちゃうのかなって思ってたからさ...｣
深澤｢なんか安心したわ。涙止まんない｣
渡辺｢もう......バカ...(泣)｣
なんか私まで泣けてきた...。
周央｢そんなに、大切に思ってくれてたん...？｣
岩本｢当たり前でしょ！ふみがいなかったら俺...(泣)｣
阿部｢もう絶対離れないで...？｣
周央｢離れるわけないやろ！もう！｣
わざと明るく言いながら、6人全員を抱きしめるつもりで両手を広げる。
ずっと私にくっついていた阿部ちゃんと照だけじゃなくて、ふっかもダテもさっくんも翔太くんも、みんな抱きついてきた。
後輩から恐れられているこのグループが号泣しながらこんなに縮こまって抱きつきあってる図、誰にも見られたくないや。
岩本｢今度はふみが一番泣いてる(笑)｣
周央｢みんな、大好き...(号泣)｣
宮舘｢俺も愛してるよ｣
阿部｢そろそろ泣き止んでよ〜｣
佐久間｢なんか俺らが泣かせたみたいになってない？大丈夫？(笑)｣
渡辺｢涙腺ガバガバじゃん(笑)｣
深澤｢まぁ、好きなだけ泣かせときゃいいよ。たまには思いっきり泣きなさい｣
ふっかに言われた通り好きなだけ泣いたら、次の日目がパンパンにはれて、メイクでごまかすのが大変だった。
(次の日 学校で)
周央｢おはよう(いつもはコンタクトなのに眼鏡をかけている)｣
宮近｢おはよ。あれ、なんか目はれてない？｣
松倉｢なに？何かあった？｣
周央｢ちょっと話したら長くなるんですけど...｣
中村｢要約して？(笑)｣
宮近｢ほら、国語の勉強だよ｣
周央｢メンバーの愛を感じて昨日ずっと泣いてた｣
松倉｢その前に何があったのかめっちゃ気になるんだけど(笑)｣
何年経っても、この日のことは忘れられないんだろうな。
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作者名：燦
| 作成日時：2021年7月28日 21時
