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周央.
高校に入学してしばらく経って、やっと高校生活に慣れてきた頃。
｢あの人だよ。ほら、一番後ろの窓側の席の！｣
｢え、本物だ...！｣
｢私女だけど好きになっちゃいそう｣
廊下に同学年の女子が興味本位で私を見に来る日が来るなんて、思いもしなかった。
そんなの少女漫画に出てくるイケメンしか経験しないことだと思ってたし。
松倉｢なぁ、廊下に女子何人かいるけど(周央の前の席に座る)｣
周央｢い、いるね｣
松倉｢ふみのファンでしょ？｣
周央｢...どうしたらいいんかな？｣
松倉｢ちょっと手振ってみたら？｣
まつくのアドバイス通り、軽く微笑んで手を振ったら案の定騒がれた。
周央｢ちょっ、どうしよう...(笑)｣
松倉｢俺知らねっ！(逃げる)｣
周央｢あっ、こら！｣
ーーーーー
中村.
｢好きです！付き合ってください！｣
周央｢...ごめんなさい。今は恋愛に興味ないから｣
何回もふみが男子に告白されてる場面を見てきた。
どんな優しい人に告白されても、かっこいい人に告白されても、ふみは絶対OKしない。
恋愛に興味ないことはないと思うけど、ふみにとってはSnow Manが一番大事だからね。
メンバーのみなさんがうらやましい。
｢俺、口堅いから。周りに付き合ってること絶対言わないから！｣
周央｢えっ...｣
それでも何とかOKしてもらおうと粘る男。
中村｢本当に口堅い人は自分でそうやって言わないからね？｣
2人の間に入っていって、何も言えないでいる男に見向きもせずにふみの手を掴んで歩く。
周央｢見てたの？｣
中村｢ちゃかも倉も帰っちゃったし、ふみと帰ろうと思って｣
周央｢...ありがとう｣
中村｢もし俺が告白したらどうすんの？｣
周央｢......は？｣
中村｢俺が付き合ってって言ったら、ふみは付き合ってくれる？｣
周央｢...あははっ、冗談やめてよ(笑)｣
よっぽど面白かったみたいで、お腹抱えて大笑い。
中村｢...ほら、早く帰るよ｣
周央｢海人が笑わせてきたんやん(笑)｣
俺は本気なんだけどなぁ。
ーーーーー
周央.
宮近｢ふみー！｣
周央｢うるさ(笑)｣
席替えをしたらちゃかと隣の席になった。
授業でペアワークする相手もちゃかだから、もう面白くて楽しくて仕方ない。
宮近｢(周央の肩をツンツンする)｣
周央｢？｣
宮近｢(思いっきり変顔)｣
周央｢ふっ...！(笑)｣
先生｢そこ、静かにしなさい｣
周/宮｢｢...すいません｣｣
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作者名：燦
| 作成日時：2021年7月28日 21時
