今年はひと味違う ページ30
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周央.
バレンタインの前日、お仕事終わりにそのままスーパーに寄り道して帰った。
今日は涼太の部屋に行くのはやめて、自分の部屋に帰る。
去年は時間がなくて百貨店でチョコを買ったけど、今年こそは手作りをみんなに渡したい。
もちろん、一番は涼太に食べてほしいからなんだけど...。
周央｢...よし｣
エプロンをつけながら気合いを入れて、早速取りかかった。
今年作るのはチーズケーキブラウニー。
みんな、喜んでくれるかな。
ーーーーー
宮舘.
明日はバレンタイン。
きっと今頃、史那は隣の部屋でチョコ作りをしているはず。
冷蔵庫を開けて昨日買っておいたチョコレートやら材料を取り出す。
今年は俺からも史那に作って渡そうって思いついたんだ。
海外では男性から女性に贈るっていう国も多いからね。
史那はチョコが好きだから何を作ろうか悩んだけど、生チョコに決めた。
史那、喜んでくれるといいんだけど...。
ーーーーー
周央.
次の日の朝、ブラウニーが入った紙袋を持って、迎えに来てくれた葉山さんの車に乗り込む。
周央｢おはようございます｣
葉山｢おはよう。眠そうな顔して...(笑)｣
周央｢ラッピングまでちょっと凝っちゃったから(笑)
はい、葉山さんどうぞ｣
葉山｢毎年ありがとうございます(ぺこり)｣
周央｢いつもお世話になっております(ぺこり)｣
葉山さんとのこのやり取りが、毎年恒例になっている。
ほのぼのした雰囲気で車が発進した。
ーーー
事務所のフリースペースに到着して、椅子に座ってみんなを待つ。
阿部｢あっ、ふみおはよう！｣
周央｢おはよ〜｣
佐久間｢あっ！その紙袋ってもしかして...｣
目黒｢今年は作ってくれたんだ！｣
周央｢うん、時間あったから｣
ラウ｢待ってました！(拍手)｣
岩本｢え、嬉しい〜(笑)｣
少しずつメンバーが集まってくる。
深澤｢やったぁ〜、楽しみにしてたんだよね｣
向井｢昨日も楽しみすぎて寝れへんかったもん｣
周央｢なぁ、それは言いすぎ(笑)｣
渡辺｢で、何作ったの？｣
ラッピングをしたブラウニーを紙袋から取り出してみんなに見せる。
｢｢おぉ〜！｣｣
岩本｢ブラウニー？めっちゃ美味しそう！｣
ラウ｢(目を輝かせて両手を差し出しながら周央を見つめる)｣
周央｢んふふふ(笑)｣
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作者名：燦
| 作成日時：2024年1月28日 10時
