・ ページ18
.
阿部｢なんで俺らにも内緒にしてたの？｣
周央｢その......照れる、から｣
阿部｢え？｣
周央｢ぎ、ギター弾けるって言ったら、みんな弾いてって言うでしょ？それが、照れる...｣
少し片言になった言葉と、口元を隠す手と赤くなった耳を見て悟った。
ふみが可愛くて、つい表情が緩む。
阿部｢じゃあ、他のメンバーには内緒にしとこっか(笑)｣
周央｢うん...(笑)｣
阿部｢俺もギター上手くなりたいからさ、また一緒に練習しようよ｣
周央｢......うん！｣
嬉しそうにはにかむふみの頭をなでた。
数週間後、他のメンバーにもこのことがバレて抜け駆けだのいろいろ言われることになるなんて、この時の俺はまだ知らない。
ーーーーー
(あべすおこじ 素のまんま)
阿部｢ふみがさ、高校生の時にレッスン場で弾き語りしてるのを見たことがあってさ｣
向井｢あぁ！ギターの女神？｣
阿部｢それ関西でも広まってたんだ(笑)｣
周央｢女神とかやめて恥ずかしい...(照)｣
阿部｢ふみって、実はちっちゃい時からギターの練習してたんだよね。アッパさんの影響で｣
周央｢うん、教えてもらってた｣
阿部｢でもそれを俺らに言い出せなかったんだって。照れくさかったみたいで｣
向井｢可愛い(笑)｣
周央｢そうそう(笑)
で、レッスンの1時間前とかにバレないように練習してたんやけど、ある日阿部ちゃんに見られてしまいまして...｣
阿部｢うん、見ちゃったね(笑)｣
向井｢その時は何の曲弾いてたん？｣
周央｢安田くんの『わたし鏡』だったはず｣
向井｢ええやん〜！｣
阿部｢それを知ってからね、2人で練習したりしたよね｣
周央｢うん、いっぱい練習した。
でさ、阿部ちゃんがメンバーで初めて知って、それを他のメンバーには言わなかったんよ(笑)｣
阿部｢なんか、2人だけの秘密みたいな感じで嬉しかったからつい...(笑)｣
向井｢うわ、阿部ちゃんずるい！｣
阿部｢ずっとふみが言わなかったからさ、一時期マネージャーの葉山さんがギター持ってるの見て"えっ、葉山さんギターやってるんだ"ってJr.の間で噂になって...(笑)｣
｢｢(笑)｣｣
周央｢葉山さんも私のって黙っててくれて"そうですね、まぁ...趣味が欲しくて"って必死に嘘ついてくれて(笑)｣
向井｢葉山さん優しいもんなぁ(笑)｣
周央｢まぁ、また機会があれば披露したいなと...｣
向井｢それ絶対せえへんやつやん！｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 613人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：燦
| 作成日時：2024年1月28日 10時
