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宮舘.
周央｢お待たせー｣
手を振りながら駆け寄る史那に、俺も手を振り返す。
周央｢暑いね〜｣
宮舘｢うん、汗すごいんだけど｣
周央｢私も止まらん...｣
タンクトップの上からシアーシャツを羽織り、スラックスを履いた史那は少し大人っぽくて。
手持ち扇風機の風を顔に当てている横顔に思わず見とれてしまう。
周央｢......ん？(笑)｣
宮舘｢あ、ううん｣
周央｢(扇風機の風を宮舘の顔に当てて)涼太くんも暑い？｣
宮舘｢おぉ、ありがとう｣
屋台が並んでいる道を歩いていると、史那がクンクンと子犬みたいに匂いを嗅ぎ始めた。
周央｢良い匂い...｣
すぐ近くにあったのはイカ焼きの屋台で、食べたいと言わんばかりの表情でこっちを見てくる。
宮舘｢うん、食べよう(笑)｣
周央｢やったー(笑)｣
宮舘｢(店主からイカ焼きを受け取って)はい、どうぞ｣
周央｢ありがとう！いただきます...｣
イカ焼きを美味しそうに食べる史那を見て、つい笑みがこぼれる。
周央｢涼太くん？｣
宮舘｢ううん、何でもない(笑)
史那っておつまみとか好きだよね｣
周央｢(頷いて)あたりめとかするめ足とかめっちゃ好き｣
宮舘｢お酒飲める年齢になったら、こういうのをおつまみにしてそうだなと思ってさ｣
周央｢全然ありえるよそれ(笑)｣
俺も唐揚げを買って食べていると、隣から視線を感じる。
史那の口の前に唐揚げを持っていったら、空いている右手で俺の腕を掴んで唐揚げを頬張った。
周央｢(満足そうに微笑み、宮舘にイカ焼きを差し出す)｣
史那からイカ焼きを受け取り、一口食べてまた返す。
周央｢あーんしたのに(笑)｣
宮舘｢あーんはいいよ(笑)佐久間とかは素直にあーんしてもらうだろうけど...｣
周央｢そうかも(笑)｣
そんな話をしながら歩いているうちに少しずつ人通りが増えていって史那と離れそうになる。
はぐれたらまずいと思って咄嗟に史那の手を掴み、離れないようにしっかり握る。
周央｢...(少し顔を赤くして俯く)｣
宮舘｢(それに気づかず)あっ、きゅうりあるよ｣
周央｢え、た...食べる！｣
宮舘｢(周央の顔を覗き込んで)なんか顔赤くない？｣
周央｢っ、気のせい！｣
きゅうりの1本漬けを食べて、たませんを食べて、今は綿菓子を食べている史那。
周央｢私食べすぎかな...｣
宮舘｢いいじゃん、いっぱい食べる史那好きだよ｣
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作者名：燦
| 作成日時：2022年12月5日 13時
