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深澤.
目の前にある会議室のドアをノックして開けようとしても、鍵がかかっていて開かない。
深澤｢(ドアをノックしながら)ふみ！いるなら返事して！｣
ドアに耳をくっつけてみたら、かすかに物音が聞こえた。
このドア、蹴り飛ばせば...！
岩本｢ふっか！｣
目黒｢いたの？｣
深澤｢多分ここ！鍵かかって開かない！｣
廊下に集合した照とめめと佐久間。
岩本｢...みんなちょっと下がってて｣
目黒｢え、まさか...｣
照が勢いよく蹴ったドアは、すごい音を立てて倒れた。
｢｢...！！｣｣
部屋の中にはふみがいた。
でも、山岸に服を脱がされかけてぐったりしている姿はあまりにもショックで...。
佐久間｢ふみ！！｣
山岸｢邪魔が入っちゃったかぁ...。やっとふみちゃんと1つになれると思ったのに｣
岩本｢てめぇ...！！｣
深澤｢照落ちつけ！｣
今にも山岸に殴りかかりそうな照を止める俺の横をすり抜け、佐久間と目黒がふみに駆け寄る。
佐久間｢ふみ！しっかりしてよ！！｣
目黒｢何でだよ...！(山岸の胸ぐらを掴んで睨みつける)｣
山岸は悪びれる様子もなく、めめの問いかけには答えずにふみを眺めている。
佐久間｢ふみ起きない...｣
岩本｢ふみに何したんだよ！！｣
山岸｢何って、ちょっと飲み物に薬混ぜて眠らせただけだよ｣
岩本｢こいつ...！｣
宮舘｢ふ、史那...？｣
阿部｢...っ！！｣
向井｢ふみ...！？｣
別の場所を探していた舘さんも阿部ちゃんも翔太もラウールも康二も、みんな合流したみたいで。
ラウ｢そんな...！｣
渡辺｢...絶対許さねぇ｣
宮舘｢(山岸に殴りかかりそうな渡辺の肩を掴む)｣
全員の怒りが爆発する寸前、スタッフさんが警備員さんを連れてきてくれた。
宮舘｢ちょっと待ってください｣
警備員に連れて行かれそうになっていた山岸の目の前に立って、鋭い目つきで睨みつける舘さん。
宮舘｢...二度と史那に近づくな｣
舘さんのこんな怖い表情は初めて見た。
山岸はそんな舘さんの迫力に怖気づいたのか、俯いて大人しく部屋を出ていった。
宮舘｢......ごめんね｣
阿部ちゃんが羽織っていたカーディガンを着せられたふみを抱きかかえ、楽屋に向かう舘さんの背中は俺ら以上につらそうで。
愛する彼女がこんな目にあってしまったんだから、無理もない。
かける言葉が見つからなかった。
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作者名：燦
| 作成日時：2022年4月19日 13時
