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宮舘.
何とか信号で撒いて、怪しい車は追いかけてこなくなった。
事務所に行くか、ホテルに行くかと葉山さんは聞いてくれていたけど、史那を1人にしたくなくて俺の家に来てもらうことにした。
葉山｢2人とも気をつけてくださいね。何かあったらすぐ連絡してください｣
そう言って走っていく葉山さんの車を見送り、周囲を確認しながら部屋に入る。
宮舘｢座って｣
周央｢ん...｣
ソファーにゆっくり座る史那の隣に俺も座る。
宮舘｢...怖かったよね｣
周央｢......っ、うん...(泣)｣
優しく史那を抱きしめると、ぎゅっとしがみついて泣きだした。
宮舘｢(周央の背中をトントンして)大丈夫だよ｣
周央｢...(泣)(宮舘の胸に顔を埋め、嗚咽をもらす)｣
史那をここまで怖がらせた相手に対して、静かに怒りが込み上げてきた。
ーーーーー
○2022年4月
周央.
他のメンバーにもストーカー被害にあっていることを伝えて、最近は1人で行動することが減った。
周央｢(椅子から立ち上がる)｣
岩本｢どこ行くの？｣
周央｢えっ、お手洗い。
...いや、さすがについてこなくていいからね(笑)｣
阿部｢寄り道しないで真っ直ぐ帰っておいで？｣
周央｢子どもじゃないんやから...(笑)
行ってくる(カフェラテを一口飲み、机に置く)｣
この時、ハンカチしか持って行かなかったことを後悔することになるなんて、少しも思わなかった。
ーーー
向井.
ラウ｢...ふみちゃん遅い｣
渡辺｢携帯も置いてったし、すぐ戻ってこようとしてたはず｣
お手洗いに行ったはずのふみが全然帰ってこない。
メイクポーチを持っていった訳でもないし、廊下で知り合いに会って喋っているのかと思ったけど...。
深澤｢...これはさ、あくまで俺の想像なんだけど。
ふみが誰かに怯えてるのを佐久間は見たわけじゃん？｣
佐久間｢うん、このテレビ局だった｣
深澤｢ふみっていろいろあったからさ、そういうのに敏感じゃん。だから...｣
宮舘｢...！！｣
向井｢ちょっ、だて...！｣
今まで見たことないくらいに慌てて楽屋を飛び出していっただてに続いて、照兄もめめもしょっぴーも、みんなふみを探しに行った。
ラウ｢ふみちゃんのストーカーは、このテレビ局にいる人ってこと...！？｣
向井｢急いで探さんと！｣
ふっかさんの勘は結構当たるから、余計に不安が募る。
お願いやから無事でいて...！
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作者名：燦
| 作成日時：2022年4月19日 13時
