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周央.



葉山さんが抱えていた小さめのダンボールを差し出されて、中身を確認する。



周央「......!!」


 


私宛てのファンレターがたくさん。


可愛いデザインの封筒ばかりで、あの時もらった封筒とは確実に違う。



周央「...(葉山やメンバーを見る)」


葉山「読んでみて?」



1つの封筒から便箋を取り出し、恐る恐る開く。


 


"ふみちゃんのことが大好きです!"


"ドラマで周央ちゃんを見かけて、ファンになりました!"


 


周央「えっ、これ...」


葉山「心ない声も耳に入るかもしれないけど、ふみを応援してくれるファンがこんなにいるんだよ。

このファンレターの数以上にね」


周央「......」



丁寧に書かれた文字を見ていたら、自然と涙が溢れてきた。



宮舘「史那...?(周央の肩を支える)」



どんなに頑張っても一部の人からひどい言葉を投げかけられていたけど、こうやって私のことを好きでいてくれる方もいるんだ...。



周央「......涼太くん、頑張る理由分かった」


宮舘「...うん」



肩を支えてくれている涼太くんが嬉しそうに微笑んだ。



ーーー



○2019年



ラウール.



今日はふみちゃんの家に泊まりに来たんだけど、お昼ご飯を食べてからずっと机に向かって何かを書いていて。



ラウ「それ、ファンレターの?」


周央「うん。ごめんね、せっかくラウール来てくれたのに」


ラウ「気にしないで?でも後でゲーム付き合ってもらうからね」


周央「うん(笑)」



文面は見ていないけど、返事を書いているふみちゃんの横顔はとても楽しそう。



昨日遅くまでお仕事していたとは思えない。


俺だったら、次の日のお昼くらいまで寝たいのに。



ラウ「ふみちゃんって、なんでそんなに頑張れるの?」


周央「んー...。


応援してくれるファンのみなさんと、どんな時でも味方でいてくれるメンバーがいるから......かな」



照れくさそうに便箋に視線を戻すふみちゃん。



周央「でもこれ、1年前くらいに受け取ったからもう忘れちゃってるかな...」


ラウ「えっ、1年前!?」


周央「書く時間取れなくて(苦笑い)

でも応援してるアイドルにファンレター書いて、返事が来たらめっちゃ嬉しいと思うからさ。

私にできることは何でもしてあげたい」


ラウ「......ふみちゃんとふみちゃんのファンって、相思相愛だね」


周央「おぉ、嬉しい(笑)」



ふみちゃんは、アイドルになるために生まれてきた人なのかもしれない。




 

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作者名: | 作成日時:2022年4月19日 13時

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