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深澤.
医務室に着いて照が優しくソファーに下ろすと、小さく｢ありがとう｣と呟くふみ。
ｽﾀｯﾌ｢なんですぐはけなかったんですか！？｣
周央｢っ、すみません...｣
ｽﾀｯﾌ｢もう、どんだけヒヤヒヤしたと思ってんの...｣
顔馴染みの女性スタッフさんが、文句を言いながらも素早く処置を済ませてくれた。
力任せに引っ張られちゃったからか右肩が痛むみたい。
渡辺｢......怖かったよな。ごめん、止めに行ってやれなくて｣
気を利かせてくれたスタッフさん達が出ていって、部屋には7人だけの状態。
翔太が謝ると、ふみは俯いたまま小さく首を横に振る。
佐久間がもし後ろを向いていて気がつかなかったら。
少しでも気づくのが遅くてあの女の人が客席にふみを引きずり込んでいたら...。
考えるだけで恐ろしい。
周央｢......もう、分かんない｣
阿部｢ふみ...？｣
周央｢まだ足りない？一生懸命やってるつもりなのに、これ以上どうしたらいいの...！？｣
岩本｢ふみ、落ちついて(周央の肩に手を置く)｣
周央｢(俯いたまま)もう......何のために頑張ってるのか分かんない。
初めてもらったファンレターは、開けたら悪口ばっかりで、Jr.には煙たがられて、客席からは冷たい目を向けられて、今日なんか...(泣)｣
｢｢......｣｣
周央｢死ぬかと思った...。すごい力で腕を引っ張られて、睨まれて、いらないって、言われて...(泣)｣
宮舘｢...っ｣
周央｢私なんかに......味方は...！(泣)｣
佐久間｢...それは違うよ｣
佐久間が椅子に座っているふみの前にしゃがんで、ふみの手を握る。
周央｢...(泣)｣
佐久間｢(周央の涙を優しく指で拭って)俺ら、ジャニーさんにふみを任せてもらえてほんとに嬉しい。
俺ら6人はどんな時でもふみの味方だし、ふみのことを守るって覚悟で一緒にいるんだよ。
守るどころか何もしてあげれてないんだけど...｣
真っ直ぐで、優しい眼差しを向ける佐久間を見つめているふみ。
渡辺｢ふみのこと認めてるファンの人、いっぱいいるの知ってる？｣
周央｢え......？｣
渡辺｢...行くよ｣
翔太がふみの左腕を優しく掴み、医務室から出ると廊下に葉山さんが立っていた。
葉山｢大丈夫なんですか...！？｣
周央｢はい、迷惑かけてすみません...｣
葉山｢迷惑なんかじゃないよ、それよりふみに渡したい物があって｣
周央｢私...？｣
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作者名：燦
| 作成日時：2022年4月19日 13時
