16.再会 ページ16
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貴「あ…………。」
男の子にしては甲高い声に振り返り
思わず目を見開く。
そこに立っていたのは、サングラスをかけて
いかにも芸能界オーラ丸出しな、永瀬廉だった。
廉「君、童顔なんやから
絶対年齢確認されるやろ。
よう酒買おう思ったな。」
私のカゴの中のチューハイを手に取りながら
呆れたような顔をする彼に
私は、ぱくぱくと口を開いて
何も言うことが出来ない。
貴「あ………なんで？」
ようやく声を絞り出した私に
彼は、ニッと笑って
悪戯っ子のような表情をした。
廉「友達ん家がこの近くやって。
なんか買ってから行こう思ってスーパー入ったら
君がいたから。」
………芸能界の、友達かな。
やっぱりこの辺って
芸能人が住んでるのかなぁ。
廉「君ん家も、この辺なん？」
貴「あ………えと、彼がこの辺に住んでて。
今、ほとんど一緒に住んでるから………。」
廉「へー、彼氏おるんや。」
面白そうに、じろじろ私の顔を眺める彼に
思わずたじろぐ。
………何よ、いちゃ悪い？
廉「Aちゃん、初めて会った時から
可愛いと思ってたんよ。
折角、オトそうと思ってたのになぁ。
彼氏、カッコ良いん？」
彼の言葉に、思わず面食らう。
初めて会った時の爽やかな印象は
もう、何処かに行ってしまっていた。
貴「………カッコ良いよ。
あなたより、ずっと。」
キッと睨みつけるようにそう言うと
彼は、面白そうに笑い出した。
廉「冗談やって。
そんなムキにならんといてよ。」
貴「あ………やだ、ごめんなさい。
私、本気にして………。」
廉「ええって。Aちゃんって真っ直ぐやなぁ。
彼氏が羨ましいわ。」
………あなたのよく知ってる人だけどね、とは
まだ言えなかった。
廉「からかったお詫びに
それ、買ったるよ。」
そう言って、私のカゴを奪い取ろうとする彼を
必死で制止する。
貴「や、いいですってそんな！
悪いですもん………。」
廉「ほな、賭けようか？
君がきちんと年齢確認されずに
これ買えるかどうか。」
そう言われて、グッと詰まる。
あなただって、同い年のくせに………。
貴「………お願いします。」
私がしおらしくなったのを見て
彼は、私の頭にポンと手を置いてから
レジへ向かっていった。
………くそぉ、ズルい。
やっぱり、不覚にも
キュンとしてしまうなんて。
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りんご(プロフ) - サラさん！お久しぶりです！！りんごです(T-T)！(T-T)まだ書いてくださっていて嬉しいです！ (2020年5月5日 5時) (
レス) id: c88a85f3f0 (このIDを非表示/違反報告)
なゆ(プロフ) - おかえりなさい。更新ずっと待ってました！！これからも応援してます。 (2020年5月3日 1時) (レス) id: 69230dd273 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーたん(プロフ) - 続きが早く見たいです！楽しみにしています。 (2019年12月3日 0時) (レス) id: 4f620d47cc (このIDを非表示/違反報告)
かりん - サラさんの作品に昔、REVIVEというものはありませんでしたか？？私の記憶の中ではあったと思うのですが...。あれが本当に好きで、何度も読み返していました。でも今、その作品が無い...。もしかして、もう読めないのでしょうか？（ ; ; ） (2019年1月2日 20時) (レス) id: 2dac70ae5f (このIDを非表示/違反報告)
稀姫(プロフ) - サラさん初めまして。サラさんのファンです。突然で申し訳ないのですが、こちらの作品のような背景や文字色にする方法を教えて頂くことは可能ですか？(；-；) (2018年5月13日 7時) (レス) id: fd5d7b0b55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サラ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時：2017年3月18日 22時
