15.遠巻き ページ15
.
岸「紫耀、今度ドラマ決まったんだって？」
いつもの仕事現場で
いつものメンツで集まる中
唐突に、岸くんが口を開いた。
神「すっげーよな。さすが紫耀だよ。」
海「王道のラブストーリーでしょ？
ファンの子がまた発狂するね、色んな意味で。」
ヘアメイクをしながら、鏡に向かって話す神宮寺に
海人が乗っかる。
まだ確定じゃない仕事の話も
1度噂が出たら、広まるのは早い。
次クールのドラマの、ヒロインの相手役に
俺が内定しているという話は
もうほぼ決定という形で
各方面に流れていた。
紫「まだ本決まりやないから。」
廉「ドラマは、余程のことがない限り
話が流れたりはせへえんやろ。
良かったやん、紫耀。」
そう言って、廉が俺に笑顔を向ける。
紫「………ま、確定したら祝ってや。」
おまえにも早く仕事が来るといいな、と
毒づきそうになるのを抑える。
みんなが見てる目の前で
そんな嫌味を言ったりするようなヘマは
俺はしない。
岸「相手役、聖羅だろ？
また噂になるなー。」
海「あの原作さ、結構過激で有名だよね？」
神「え、嘘マジ？えっちなシーンあんの？
いいなぁ、俺もやりたい。」
廉「ジン、そればっかやな。」
好き勝手言う奴らをほっといて
俺はケータイを出した。
AからのLINEが1件。
A今日、ママからお肉が送られてきたの!
今夜はしゃぶしゃぶだよ^^
Aの甘ったるい口調を思い出し
思わず笑顔になる。
神「なーにニヤけてんだよ、紫耀。」
紫「なんもないって。」
そう言って、俺はその場を離れた。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
side of sho
ママから送られてきた
見るからに高そうなお肉を冷蔵庫に入れ
サラダや付け合わせの準備をしていると
ケータイがピコンと鳴った。
紫耀なるべく早く帰るな
紫耀からのLINEを見て
思わず笑顔になる。
こういう何気ないやりとりが
本当に幸せだった。
貴「紫耀の為に、お酒も買っちゃおっかなー。」
ウキウキしながら
私は近くのスーパーへと急いだ。
貴「ビールと、チューハイと、チーズと………」
独り言を言いながら
次々と商品を買い物カゴに入れていくと
ふと、後ろから声をかけられた。
「未成年が、お酒なんか買っていーの？」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2491人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「平野紫耀」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りんご(プロフ) - サラさん！お久しぶりです！！りんごです(T-T)！(T-T)まだ書いてくださっていて嬉しいです！ (2020年5月5日 5時) (
レス) id: c88a85f3f0 (このIDを非表示/違反報告)
なゆ(プロフ) - おかえりなさい。更新ずっと待ってました！！これからも応援してます。 (2020年5月3日 1時) (レス) id: 69230dd273 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーたん(プロフ) - 続きが早く見たいです！楽しみにしています。 (2019年12月3日 0時) (レス) id: 4f620d47cc (このIDを非表示/違反報告)
かりん - サラさんの作品に昔、REVIVEというものはありませんでしたか？？私の記憶の中ではあったと思うのですが...。あれが本当に好きで、何度も読み返していました。でも今、その作品が無い...。もしかして、もう読めないのでしょうか？（ ; ; ） (2019年1月2日 20時) (レス) id: 2dac70ae5f (このIDを非表示/違反報告)
稀姫(プロフ) - サラさん初めまして。サラさんのファンです。突然で申し訳ないのですが、こちらの作品のような背景や文字色にする方法を教えて頂くことは可能ですか？(；-；) (2018年5月13日 7時) (レス) id: fd5d7b0b55 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サラ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時：2017年3月18日 22時
