13.過去と未来 ページ13
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舞「うん。私は、岸と付き合ってた。
多分、さっきの会話でわかったと思うけど。」
………岸って、あの岸優太だよね。
紫耀と一緒に
テレビや雑誌に出てるのをよく見てたから
なんだか不思議だった。
貴「私の彼は………平野紫耀なんです。」
舞「うっそ。マジ？」
「すごいね、あんた」と
舞美先輩は、驚きを隠しもしなかった。
舞「どうやって知り合ったの？」
貴「………ウチ、パパが映像の仕事してて。
たまたまパパの仕事現場に行く機会があって
その時知り合ったんです。
もう………3年くらい前の話なんですけど。」
あの頃、事務所に入ったばかりで
まだテレビ慣れしていない紫耀の姿を見た時
すごく優しそうで、だけど何処か
陰のある雰囲気を持つ人だと思ったのを
今でも鮮明に覚えている。
舞「付き合い始めたのは最近だよね？」
貴「はい。彼、前は名古屋に住んでて
東京に出てきたのは割と最近なんです。
それで、また連絡取り合うようになって。」
舞「へぇ。そうなんだ。
あの事務所、明らかに今
あの子を1番推してるよね。
そんな子の彼女ってすごいよ。」
確かに、紫耀の人気は凄まじかった。
若い子への認知度はスバ抜けてるし
何より実力のある人だから
ファンだけでなく、事務所総出で
彼をバックアップしてるようだった。
貴「すごいのは、彼だけです。
私は、ただの普通の女子学生ですから。」
私がそう言うと
舞美先輩は、急に真面目な顔をして
私を見つめた。
舞「ねぇ、A。
何かあったら、必ず言うんだよ。」
舞美先輩の言葉に、息を呑む。
貴「え…………？」
舞「彼らは、普通の人じゃない。
私たちとは住む世界が違う。
特に、あんたの彼は尚更だよ。」
あまりに真剣なその表情に
私は、何も言えなくなってしまった。
そんな私を見て、先輩が
ふっと表情を緩めた。
舞「ごめん。脅すつもりはないんだけどさ。
Aには、幸せになってもらいたいから。」
舞美先輩のその表情は
どこか思い詰めたような
そんな切迫感があって
先輩のその言葉の裏に
どんな意味が隠されているのか
その時の私には、まだ
読み取ることができなかった。
貴「………先輩は、辛かったんですか？」
私の言葉に、ほんの少し目を見開いて
そしてすぐに、私のよく知っている
いつもの先輩の笑顔になった。
舞「…………後悔は、してないよ。」
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りんご(プロフ) - サラさん！お久しぶりです！！りんごです(T-T)！(T-T)まだ書いてくださっていて嬉しいです！ (2020年5月5日 5時) (
レス) id: c88a85f3f0 (このIDを非表示/違反報告)
なゆ(プロフ) - おかえりなさい。更新ずっと待ってました！！これからも応援してます。 (2020年5月3日 1時) (レス) id: 69230dd273 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーたん(プロフ) - 続きが早く見たいです！楽しみにしています。 (2019年12月3日 0時) (レス) id: 4f620d47cc (このIDを非表示/違反報告)
かりん - サラさんの作品に昔、REVIVEというものはありませんでしたか？？私の記憶の中ではあったと思うのですが...。あれが本当に好きで、何度も読み返していました。でも今、その作品が無い...。もしかして、もう読めないのでしょうか？（ ; ; ） (2019年1月2日 20時) (レス) id: 2dac70ae5f (このIDを非表示/違反報告)
稀姫(プロフ) - サラさん初めまして。サラさんのファンです。突然で申し訳ないのですが、こちらの作品のような背景や文字色にする方法を教えて頂くことは可能ですか？(；-；) (2018年5月13日 7時) (レス) id: fd5d7b0b55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サラ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時：2017年3月18日 22時
