＊クリスマス＊ ページ40
・
深「おはよ〜」
家を出ると、助手席の窓を開け手を振る辰哉。
今日はみんなですのパーへ遊びに行くのだ。
涼太が順番に迎えに行き、最後が私だった。
「お願いします」と車に乗り込み、挨拶を交わす。
ラ「おはよ〜Aちゃん」
『おはよラウ。あれ、2人とも寝てる？』
宮「そう。乗った瞬間に爆睡」
最後列で蓮さんの肩にもたれて眠る翔太。
その姿が可愛くてこっそり撮っておいた。
ラ「何だかんだ仲いいよね」
『ね』
車内ではラジオを聞きながらドライブを楽しむ。
ふと聞き覚えのある曲が流れ、つい口ずさんでしまった。
宮「知ってるんだ。この曲」
『うん。こないだ岩本先生が踊ってた曲と同じ人たちが歌ってて』
深「あれだよね。先生と生徒が恋するドラマのやつ」
辰哉の言葉に頷くと素朴な疑問をぶつけてきたラウ。
ラ「実際、生徒から告白とかってあるの？」
『あるよ。私もこないだ告白』
渡「告白？！」
私の言葉を遮ったのは寝ていたはずの彼。
いつから聞いていたんだ…？
突然大きな声を出すから蓮さんもびっくりしてる。
『…現場を目撃した』
渡「はあ？」
『だから、他の先生が告白されてる現場を目撃した』
少しの沈黙のあと、爆笑したのは辰哉。
深「ははっ！焦りすぎ」
宮「話は最後まで聞こうね」
渡「お前、紛らわしいーんだよ！」
『えー…逆ギレ…』
・
みんなでお揃いのカチューシャをして、ツリーの前で沢山写真を撮った。
ラ「2人でも撮ってあげる！」
そう促され翔太と並んだはいいが気恥しい。
俯いているとぐいっと肩を抱かれる。
渡「今さら恥ずかしがってんじゃねーぞ」
『なっ…』
パシャ
ラ「見て！いいの撮れた！」
深「どれどれ…うーわ」
その写真に写っていたのは、ツリーの前で肩を組んで見つめ合う私たち。うん、悪くない。
宮「何から乗る？」
深「そりゃあ絶叫系でしょ」
ラ「いいねいいね！」
私も乗りたいけど…我慢するか。
だってまた翔太がフラフラになっても困るしね。
そんな時、スっと手を挙げる蓮さん。
目「俺パスします」
ラ「えっ！蓮くん苦手だったの！？」
目「うん。心臓がぐわってなるから」
言いたいことは分かる。
でも私はそのぐわっが好きだったりする。
『じゃあ2人で別の乗ってきたら？』
蓮さんがいるなら私も遠慮なく楽しませてもらおう。
嫌がる翔太を置いて絶叫系に向かった。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 747人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あんこ(プロフ) - 理科さん» こちらこそ本当にありがとうございました！面白いと言っていただけて良かったです。慣れない執筆でしたが、読んでくださる方々のおかげで書き切る事が出来ました(*^^*)ぜひまた読み返してあげてください♡♡ (2月23日 10時) (
レス) id: e42437901a (このIDを非表示/違反報告)
理科(プロフ) - 私の毎日の楽しみが終わってしまったけど、ほんと面白かったです！ありがとうございます♡そして、お疲れ様でした！仕事の休憩中にニヤニヤしながら読んだリしてました☺︎︎また全部通して読んで幸せ気分になりたいと思います♡ (2月22日 22時) (レス) id: aa7fd4008a (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - 理科さん» もしかして、書き始めた頃にもコメントいただきましたか！？そこから読んでいただけてるの嬉しすぎます(>_<)新作も読んでいただきありがとうございます★緑さんもめちゃくちゃ良かったですよね…リアル感もあって！笑顔が眩しい…。私も旦那に呆れられてます(笑) (2月18日 8時) (レス) id: e42437901a (このIDを非表示/違反報告)
理科(プロフ) - すっごい面白いです！もうすぐ終わっちゃうの、寂しいなぁ。新作も楽しんでます♡余談ですが、私は💚ちゃん推しなので、ドライブしたいです。💚好きすぎて、息子に呆れられてます。 (2月17日 22時) (レス) @page48 id: aa7fd4008a (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - SnowManLOVEさん» はじめまして。コメントありがとうございます！スノさんは全員が魅力的ですよね(^^)★続きが見たいと言っていただけて嬉しいです。更新頑張ります！ (2月1日 13時) (レス) id: 3da351ad37 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あんこ | 作成日時：2023年12月26日 21時
