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一通りのスキンケアを終え、髪を乾かしながらさっきの出来事を思い出す。
なーにが「緊張してる？」だ。そりゃするよ。
だって幼馴染から恋人になったって事は……ん？
お互い好き＝恋人って思ってたけど、付き合おうとは言われても言ってもないような…。
そんな事を考えていると、手からドライヤーが消えた。
渡「乾かし方がなってない」
訳ではなく、翔太が奪い取ったらしい。
丁寧に乾かしてくれている。
渡「ガシガシやると髪が痛む」
『勉強になりま……ははっ』
渡「…笑うな」
『いや、フェイスマスク、なんで』
鏡越しに見た彼の顔にはフェイスマスクがついている。
それ自体は珍しくないのだが、なんとマスクにちいかめの顔がプリントされているではないか。
『…私のため？』
渡「ん。もっと喜ぶかと思ったのに…」
ドライヤーを机に置きマスクを外そうとするので、後ろを向いてそれを阻止する。
渡「…なに」
『ありがと。すっごく嬉しいよ。可愛い』
そっと頬に触れれば、今度は彼がその手を掴んだ。
掴まれた手から伝わる彼の熱に心臓の音が速くなる。
『翔太？』
渡「……あとで話がある」
『あとで、なの？』
渡「この顔じゃ、無理」
…なるほど。
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渡「ここ座って」
ベッドに腰かけ、自分の隣をポンポンする翔太。
少し離れて座ろうとするが「遠い」と腕を引かれ、肩が当たるくらいの距離に座らされた。
渡「俺らの関係について、なんだけどさ」
私の目をしっかりと見た彼は、意を決したように続ける。
渡「Aの彼氏になりたい」
彼らしい言い回しだなと思いつつ真似してみた。
『私も……翔太の彼女になりたい』
渡「仕方ねーな」
『なんで上から！？』
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「寝るぞ」という翔太に続いて布団に潜る。
『もう落ちないでね？』
渡「大丈夫。真ん中でくっついて寝るから」
『え』
渡「何もしねーよ」
そう言われましても…
渡「Aがしたいと思うまで、しない。それくらい大切に思ってる」
"大切"
その言葉を告げた彼の表情はとても真剣で、こんなの信じるしかないじゃん。
渡「だから、もっと、こっちきて」
吸い寄せられるように、彼の胸元に顔を埋める。
渡「あのー…Aさん。ちょっとくっつきすぎ…」
聞こえないフリをしてもっとくっついたら、諦めたように抱きしめてくれた。
渡「これ以上煽るなら、覚悟しろよ？」
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あんこ(プロフ) - 理科さん» こちらこそ本当にありがとうございました！面白いと言っていただけて良かったです。慣れない執筆でしたが、読んでくださる方々のおかげで書き切る事が出来ました(*^^*)ぜひまた読み返してあげてください♡♡ (2月23日 10時) (
レス) id: e42437901a (このIDを非表示/違反報告)
理科(プロフ) - 私の毎日の楽しみが終わってしまったけど、ほんと面白かったです！ありがとうございます♡そして、お疲れ様でした！仕事の休憩中にニヤニヤしながら読んだリしてました☺︎︎また全部通して読んで幸せ気分になりたいと思います♡ (2月22日 22時) (レス) id: aa7fd4008a (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - 理科さん» もしかして、書き始めた頃にもコメントいただきましたか！？そこから読んでいただけてるの嬉しすぎます(>_<)新作も読んでいただきありがとうございます★緑さんもめちゃくちゃ良かったですよね…リアル感もあって！笑顔が眩しい…。私も旦那に呆れられてます(笑) (2月18日 8時) (レス) id: e42437901a (このIDを非表示/違反報告)
理科(プロフ) - すっごい面白いです！もうすぐ終わっちゃうの、寂しいなぁ。新作も楽しんでます♡余談ですが、私は💚ちゃん推しなので、ドライブしたいです。💚好きすぎて、息子に呆れられてます。 (2月17日 22時) (レス) @page48 id: aa7fd4008a (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - SnowManLOVEさん» はじめまして。コメントありがとうございます！スノさんは全員が魅力的ですよね(^^)★続きが見たいと言っていただけて嬉しいです。更新頑張ります！ (2月1日 13時) (レス) id: 3da351ad37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんこ | 作成日時：2023年12月26日 21時
