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『ところで…いつまでこうしてるつもり？』
深「あちゃーバレたか」
駅がもう目の前だというのに、未だに組まれた腕。
よくある女性が絡みつくそれではないので、辰哉から離してもらわないとずっとこのままなのだ。
深「もう少し…だめ？」
『だめ。もう駅着くから』
それを聞いた彼は、口を尖らせ渋々腕を離した。
『きょーちゃんに会うの5年ぶりくらいかな』
深「……嬉しそうだね」
『うん！楽しみだもん。甥っ子くんに会うのも』
私がそう答えれば「ふーん」と拗ねたような返事をする辰哉。
『実家に帰るなら雪が丘まで一緒かと思ったけど、荷物取りに行くんだよね？』
深「着替え持ってかないとだから…あ、閃いた」
『…イヤな予感』
深「Aも一緒に俺ん家いこっか！」
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『なぜ』
謎の提案に抵抗を試みるも、彼の巧みな話術で連れてこられてしまった。
『無理して送ってくれなくても…』
深「いーや、夜道を女の子1人じゃ危ないでしょ」
いつも1人で帰ってるよ？と言いそうになったが、せっかくの善意だ。水を差すのはやめておこう。
深「って言うのは口実」
『え？』
深「翔太の家に行ったでしょ？それが羨ましくて」
自宅の鍵を開けながら、彼はそんな言葉を漏らした。
深「どうぞ」
『お邪魔します』
深「すぐ準備するね〜。ここに座ってて」
辰哉が指さしたのは見覚えのあるクッション。
そこに座ると一瞬で自宅モードになり、ものすごく寛いでしまった。
深「A〜…おお、リラックスしてんね」
『……！！ごめん！』
私は我に返り慌てて謝る。
『人様の家でこんな…』
深「ううん。そんな寛いでくれて嬉しい……でも」
すぐ横にしゃがみ込んだ彼は、私の頬をつついた。
深「ちょーっと無防備すぎるんじゃない？」
『…ごめんなさい』
深「俺もね、100%紳士ではないのよ」
『何％？』
深「………30％？」
『低っ！！』
深「言っとくけど翔太は10%だから！目黒なんて5%」
基準が良く分からないけれど、とりあえず"3B"の紳士度が低い事は分かった。ちなみに涼太は80%だそうだ。
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『送ってくれてありがとう』
深「どーいたしまして。というか、俺が強引に送ったんだけどね」
『ふふっ、たしかに』
深「じゃ〜また明日。何時でも大丈夫？」
『大丈夫だよ』
「おやすみぃ〜」と手を振り帰っていく辰哉を見送る。
きょーちゃん…元気かな？
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あんこ(プロフ) - 理科さん» こちらこそ本当にありがとうございました！面白いと言っていただけて良かったです。慣れない執筆でしたが、読んでくださる方々のおかげで書き切る事が出来ました(*^^*)ぜひまた読み返してあげてください♡♡ (2月23日 10時) (
レス) id: e42437901a (このIDを非表示/違反報告)
理科(プロフ) - 私の毎日の楽しみが終わってしまったけど、ほんと面白かったです！ありがとうございます♡そして、お疲れ様でした！仕事の休憩中にニヤニヤしながら読んだリしてました☺︎︎また全部通して読んで幸せ気分になりたいと思います♡ (2月22日 22時) (レス) id: aa7fd4008a (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - 理科さん» もしかして、書き始めた頃にもコメントいただきましたか！？そこから読んでいただけてるの嬉しすぎます(>_<)新作も読んでいただきありがとうございます★緑さんもめちゃくちゃ良かったですよね…リアル感もあって！笑顔が眩しい…。私も旦那に呆れられてます(笑) (2月18日 8時) (レス) id: e42437901a (このIDを非表示/違反報告)
理科(プロフ) - すっごい面白いです！もうすぐ終わっちゃうの、寂しいなぁ。新作も楽しんでます♡余談ですが、私は💚ちゃん推しなので、ドライブしたいです。💚好きすぎて、息子に呆れられてます。 (2月17日 22時) (レス) @page48 id: aa7fd4008a (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - SnowManLOVEさん» はじめまして。コメントありがとうございます！スノさんは全員が魅力的ですよね(^^)★続きが見たいと言っていただけて嬉しいです。更新頑張ります！ (2月1日 13時) (レス) id: 3da351ad37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんこ | 作成日時：2023年12月26日 21時
