148 ページ1
・
『これがラウで、こっちが辰哉』
金曜日。辰哉とラウにお土産を渡し、感想を伝える。
ラ「翔太くん…頑張ったね…」
渡「は?余裕だわ」
深「強がっちゃってー」
宮「今度みんなでも行こうか」
ラ「行く!蓮くんも誘いたい!」
いつも通り、みんなが集まれば楽しくて騒がしくて。
そんな様子を眺めつつ"どうしたいか"考えてみるが、とても難しい…。
ラ「クリスマスシーズンはどう?」
宮「いいね。あそこのツリー有名だし」
渡「やだよ、さみーじゃん」
深「じゃあ翔太は抜きで」
渡「なんでだよ、やだよ」
深「やだやだ言って子どもだなー。ね、A」
ボーっとしていたら突然話を振られ「そうだね」と慌てて返事をした。
深「…?」
・
気づいたら解散時間になっていて、辰哉との帰り道。
深「今日…あんまり元気ない?」
そう言った彼は、心配そうに私の顔を覗き込む。
深「わかった。俺のせいでしょ」
『ち、違うよ!…あ、違くないか』
深「ん?どっち?(笑)」
『私…ちゃんとするから』
もう逃げたくない。彼の目をしっかり見て伝えた。
『ありがとうで終わらせないから』
深「…嬉しいな。Aの頭の中、俺でいっぱい?」
『そういうわけでもないけど』
深「えーそこは嘘でもそうだよ♡って言ってよー」
『あ、ごめん。そうだよ♡』
深「もー遅いですー」
〜♪
2人で笑いあっていると、辰哉のスマホが鳴った。
深「ごめん。出るね」
『どうぞ』
深「もしもし。かーさん?」
どうやら電話の相手はお母さんらしい。
話を聞くのも悪いので少し距離を取ろうとするが、腕を組まれて離れられない。
彼を見上げると口パクで"行かないで"と言われた。
コクンと頷けば、彼は満足そうに微笑む。
何その口パク…女子が好きなやつだよ…恐るべし。
「え、そうなの?」
「そりゃまた急だね」
「わかった。1回帰って荷物もってから行く」
電話を終えた辰哉は「おまたせ」と歩き出す。
深「今日、実家に帰る事になった」
『そうなんだ。何かあったの?』
深「兄貴と甥っ子が来てるらしくて。助っ人に行く」
『助っ人?』
深「もーね、甥っ子がやんちゃ坊主だから大変で」
きょーちゃんの子どもはやんちゃ坊主なのか。
せっかく実家にいるなら会ってみたいかも。
深「会ってみたい?」
『!声に出てた…?』
深「出てないよ。でも分かっちゃった」
…さすがです。
・
747人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あんこ(プロフ) - 理科さん» こちらこそ本当にありがとうございました!面白いと言っていただけて良かったです。慣れない執筆でしたが、読んでくださる方々のおかげで書き切る事が出来ました(*^^*)ぜひまた読み返してあげてください♡♡ (2月23日 10時) (レス) id: e42437901a (このIDを非表示/違反報告)
理科(プロフ) - 私の毎日の楽しみが終わってしまったけど、ほんと面白かったです!ありがとうございます♡そして、お疲れ様でした!仕事の休憩中にニヤニヤしながら読んだリしてました☺︎︎また全部通して読んで幸せ気分になりたいと思います♡ (2月22日 22時) (レス) id: aa7fd4008a (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - 理科さん» もしかして、書き始めた頃にもコメントいただきましたか!?そこから読んでいただけてるの嬉しすぎます(>_<)新作も読んでいただきありがとうございます★緑さんもめちゃくちゃ良かったですよね…リアル感もあって!笑顔が眩しい…。私も旦那に呆れられてます(笑) (2月18日 8時) (レス) id: e42437901a (このIDを非表示/違反報告)
理科(プロフ) - すっごい面白いです!もうすぐ終わっちゃうの、寂しいなぁ。新作も楽しんでます♡余談ですが、私は💚ちゃん推しなので、ドライブしたいです。💚好きすぎて、息子に呆れられてます。 (2月17日 22時) (レス) @page48 id: aa7fd4008a (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - SnowManLOVEさん» はじめまして。コメントありがとうございます!スノさんは全員が魅力的ですよね(^^)★続きが見たいと言っていただけて嬉しいです。更新頑張ります! (2月1日 13時) (レス) id: 3da351ad37 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あんこ | 作成日時:2023年12月26日 21時