＊ ページ28
Side山下
おかしい。
クマがあるわけでもなく
毎日のように眠っている翔太くんに
そんな翔太くんを守るように傍にいる涼太くん。
さらに、身体測定の結果からしても
明らかに平均身長にも平均体重にも
満たない体……。
涼太「翔太、帰るよ。
もう学校終わったよ」
翔太「んあ、おわったのぉ？
かえる…………」
涼太「ん、帰ろうね」
そう言って黒色と青色のランドセルを背負って
「先生さよなら」とちゃんと挨拶をして
帰って行った2人。
少し、気になった。
山下「亀梨先生。少し相談があるのですが……」
亀梨先生とやって来たのは宮舘家。
俺の疑問を晴らすんだ。
ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ
山下「すみません。
○○小学校の山下と申します。
宮舘さんはいらっしゃいますでしょうか」
そう呼びかけても応答がない。
亀梨「いないのかな？」
山下「いや、そんなはずは……」
ドアノブをひねると簡単に開いたドア。
亀梨先生と顔を見合わせて
注意しながら中に入る。
山下「翔太くん？涼太くんいる？」
慎重に中に入るとそこには
狂ったように食べ物を口に運んでいる涼太くんと
そんな涼太くんを泣きながら止めている翔太くんがいた。
山下「涼太くん！翔太くん！！」
慌てて駆け寄る。
翔太「せんせっ、なん、で」
亀梨「説明はあとでする！
涼太くん、そんなに食べると苦しいよ？
ほら、もう大丈夫だから」
涼太「ぃ、いや……」
普段のこの2人の食べる量はかなり少なくて
こんな一気に食べたら戻しかねない。
翔太「りょーたっ、ねぇ、りょーたっ！」
一体何があったんだ……。
翔太「僕の……僕の、せいだ……」
えっ……？
翔太「僕のせいだっ……！！！」
そう言った瞬間翔太くんの身体は
俺の方へと糸の切れた人形のように倒れてきた。
亀梨「やばい。戻すぞっ！！」
近くにあった袋を涼太くんの前に持って行き
今しがた食べたものをそこに戻す涼太くん。
亀梨「大丈夫。苦しいもんな。
出せるだけ出しちゃいな」
苦しそうに泣きながら戻している涼太くん。
一体、何があったんだ……。
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みなみ(プロフ) - 返信遅くなってすみません。阿部ちゃんの過去の話が読みたいです。 (2020年8月11日 13時) (
レス) id: 34a5132cfc (このIDを非表示/違反報告)
さゆき - リクエスト失礼します！ゆり組の過去についてのお話が見てみたいです！ (2020年8月11日 12時) (レス) id: 40c01c4cba (このIDを非表示/違反報告)
あいん - はじめまして。リクエストお願いします。康二くんのお話がみてみたいです。よろしくお願いします。 (2020年8月11日 10時) (レス) id: eb5c98c012 (このIDを非表示/違反報告)
秋帆(プロフ) - ラウールくんの多重人格についてのお話がみたいです (2020年8月11日 1時) (レス) id: 6a4826467b (このIDを非表示/違反報告)
りんね - 康二くんメインのお話を見てみたいです！ (2020年8月10日 20時) (レス) id: 1f98f98738 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：阿部月姫
| 作成日時：2020年8月10日 14時
